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道の駅「柿の郷くどやま」建設へ…登録証伝達式

和歌山県九度山町入郷の紀の川南岸を走る県道沿いの旧・営林署跡に、道の駅「柿の郷(さと)くどやま」が建設されることになり、10月31日、九度山町役場2階の町長室で、岡本章(あきら)町長や国、県、議会関係者らが集まり、「登録証伝達式」が行われた。岡本町長は「日本一の味を誇る〝九度山の富有柿〟の販売など、多くの観光客に喜ばれ、地元住民に親しまれる拠点にして、町の活性化につなげたい」と誓った。
同町産業振興課によると、道の駅「柿の郷くどやま」の総事業費は、約6億5000万円(うち国の交付金など約4億2000万円、残り町負担)で、約9500平方メートルの敷地に、延べ約1300平方メートルの〝駅舎〟(鉄骨平屋)を建設。125台(大型3台、小型119台、身障者用3台)収容の駐車場、17器(男性6器、女性10器、身障者用1器)のトイレを設置。平成26年5月にオープンする予定。
〝駅舎〟では、同町の柿の里振興公社(下西俊幸理事長)が指定管理する店舗で、消費者に大人気の株式会社プラス(田辺市)の産直市場「よってって」が進出・開店する。
体験・研修施設では、名物〝真田そば〟のそば打ちや柿の葉寿司づくりなどを楽しんでもらい、地域の食材を生かした施設では、個性的な「パン&カフェ」を設け、くつろいでもらう。
隣の防災広場はヘリポートでもあり、大災害の場合、負傷者や生活物資を運ぶ拠点にもなり、平素は真田祭りや収穫祭など、さまざまなイベントに活用する。、
インフォメーションセンターでは、郷土の世界遺産・慈尊院や丹生官省符神社、町石道、玉川峡はもちろん、和歌山市~橋本市間の紀ノ川筋一帯の名所・旧跡の素晴らしさを、どんどん発信する方針。
「柿の郷くどやま」の北側を走る県道・高野口~野上線の車の交通量は、平日で約8400台(平成22年)で、オープン後は、高野山へ参拝途中の、かなりの参拝・観光客が立ち寄りそう。
この日の「登録証伝達式」で、国交省近畿整備局・和歌山河川国道事務所の志々田武幸(ししだ・たけゆき)所長は「〝道の駅 柿の郷くどやま〟の登録は、県内で26駅目、全国で1014駅目になります。九度山町は、世界遺産や特産品などに恵まれており、この道の駅は、きっと地域活性化に役立つと思います」と挨拶した。
伝達式で、志々田所長から登録証を受け取った岡本町長は「当町にはスーパーマーケットが一軒もなく、住民は隣接の橋本市まで買いに行く状態で、来春には橋本市にルートインホテルがオープンします。そこで〝柿の郷くどやま〟では、観光客はもちろん、地元住民もショッピングを楽しめる生活拠点にしたい」と謝辞を述べ、全員で記念撮影して、九度山の発展に取り組むことを誓い合った。
写真(上)は道の駅「柿の郷くどやま」の完成イメージ図。写真(中)は登録証伝達式の後、記念撮影した岡本・九度山町長=前列右から3人目と志々田・和歌山河川国道事務所長=前列左から3人目。写真(下)は「柿の郷くどやま」の遊具施設の完成イメージ図。


更新日:2013年11月1日 金曜日 02:07

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