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ゴーヤさんご苦労様でした~猛暑に涼風20%節電

和歌山県橋本市が〝節電作戦〟の一環として、市役所庁舎や教育文化会館などの窓際に植えたゴーヤ(郷陽)が、今年も〝緑の簾(すだれ)〟をつくり、猛暑をやわらげ、節電効果を上げてきた。やっと秋本番を迎え、その役目も終えたが、職員や市民らは「今年の猛暑、誠にご苦労様でした」と、ゴーヤの〝緑の簾〟を見上げている。
橋本市環境衛生課は、5月上旬から下旬にかけて、市庁舎1階~3階のベランダや棚のある窓際と西別館1階、教育文化会館2階(市教委)、橋本消防北署1階に、計約150個のプランターを置き、縦横3・6メートルのネットを張って、ゴーヤ計約300苗を植栽、生ゴミ乾燥堆肥や有機肥料などを使って育てた。
今年は例年にない猛暑続きで、花は美しく咲いたものの、ゴーヤの実はやや小ぶり。それでも、葉は青々として大きく、日差しを見事に遮ってくれて、訪れる市民は「窓際がとても涼しく感じられて、気持ちがよかった」と目を細める。
担当職員は、大きくておいしそうなゴーヤを選んで、市役所玄関の卓上の「災害義援金」募金箱の横に陳列し、希望者に提供。9月20日には「今年最後」と張り紙をして、約20本を並べ、自由に持ち帰ってもらった。
この〝緑の簾〟節電作戦は、一昨年の東日本大震災・原発事故で、全国的に節電が叫ばれた際、木下善之市長の発案で開始。その結果、8月の電力使用量は、前年対比で20%も削減され、3年続きで〝緑の簾〟節電作戦を続けた。今年は市庁舎の北側半分で、耐震工事を行っているため、ゴーヤ栽培のスペースは半減しているが、「ゴーヤは単に陰をつくっただけでなく、その緑は、やさしく心を癒してくれた」と、市民の評判は上々だった。
写真(上)は9月20日、市役所玄関で希望者に提供された今年最後のゴーヤ。写真(中)はゴーヤの〝緑の簾〟に包まれた8月の橋本市庁舎。写真(下)はその頃のゴーヤの花。


更新日:2013年9月21日 土曜日 08:15

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