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武力攻撃や大地震!橋本市~瞬時警報システムOK
武力攻撃や大地震などに備えた総務省消防庁の「全国瞬時警報システム(Jアラート)~防災行政無線~伝達試験」が、9月11日、全国一斉に行われた。和歌山県橋本市では、消防庁から発信された〝警戒文言〟が、市内全域の防災行政無線からスムーズに市民に伝達された。木下善之市長は「市民の生命・財産を危機から守るには、先ず、正しい情報伝達から。防災行政無線の機能と、その運用について万全を図りたい」と話した。
この日午前11時と同30分の2回、消防庁が衛星回線(パラボラアンテナ)を通じて、防災行政無線のある全国市町村に対し、情報を発信。橋本市役所の受信機は、これを自動受信して、市内129か所にある防災行政無線(拡声器)を通じ、情報を伝えた。
その具体的文言は、国から「これは、試験放送です」を3回繰り返し、次に橋本市から「こちらは、防災はしもとです」と1回伝え、最後に防災無線チャイムを鳴らした。
この伝達試験は、国や市町村からの情報が、敏速、正確に住民に伝わるかどうかを点検するもので、同市防災推進室の話では、市内の防災行政無線は、連日午前6時、正午、午後5時に受信機能をチェック。この日も伝達試験前の午前6時と、試験後の正午にチェックしたが、すべて正常に機能しており、国からの伝達試験は▽受信機▽自動起動機▽全・防災行政無線(屋外拡声子局)とも、正常に働いたことを確認した。
同市内の防災行政無線は、木下市長が平成18年~同20年、127か所に設置し、その後も2か所に増設。さらに自主防災組織の充実にも力を入れており、「行政と市民が力を合わせて、あらゆる面から、防災態勢を築きたい」と話した。
写真(上)は橋本市東家の旧橋本小学校わきにある防災行政無線(屋外拡声子局)。写真(中)は消防庁のパンフ「Jアラート」の略図。写真(下)は防災行政無線のアップ写真。