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保健福祉センターで「絆の碑」除幕~一世の会寄贈
和歌山県橋本市東家に完成した橋本市保健福祉センター玄関わきに、竣工記念「絆(きずな)の碑」が建立され、4月12日その除幕式が行われた。碑を寄贈した橋本の起業家らで組織する「橋本一世の会」の中村文範会長は「この保健福祉センターを末永く見守る標(しるべ)にしてください」と挨拶し、木下義之市長は「人々を結ぶ〝絆〟の文字がうれしい」と謝辞を述べた。
碑は高さ約1・5メートル、幅約1・3メートル、厚さ約60センチ、約2トンの自然石で、表には「絆」の一文字を大きく刻み、裏には「橋本一世の会」の会名と会の紋章、会員の氏名を刻んでいる。
3階で開かれた寄贈セレモニーで、中村会長は「絆の文字は、昨年、創立50周年を迎えた当会の結束を示すだけでなく、市民の健やかで豊かな暮らしの拠点となる保健福祉センターを、末永く見守る標にしていただきたいとの思いを込めて建立しました」と挨拶した。
この後、目録贈呈、感謝状授与が執り行われ、木下市長は「あの東日本大震災から2年が経過しました。私たちは、あの未曾有の悲しい光景から、多くのことを学びました。家族や人々のつながりの大切さ…。大災害の発生時は、このセンターが一大拠点となります。そこに素晴らしい〝絆〟の文字を刻んでいただいたことは、誠に意義深いでこととして感謝申し上げます」と謝辞を述べた。
この後、全員が〝絆の碑〟の前に場所を移し、中村会長や木下市長ら関係者が除幕。拍手で祝った。また、同センターで開かれた懇親会では、木下市長や同センター関係者、一世の会の会員らが、明日の保健福祉について語り合った。
一世の会は、会員同士の親睦を図りながら、地域社会に貢献しようと昭和37年(1962)に創立。産業振興に尽す一方、独り住まいの高齢者宅に消火器、福祉施設へは医療ベッドや鳴子(リハビリ用)を贈呈。橋本商工会館(鉄筋9階建て)の建設を推進し、紀ノ川河川敷に花壇を作り、橋本市民病院には竣工石碑を建立、国道24号に交通安全スローガン看板を設けるなど、多岐にわたる奉仕活動を実践してきた。
「一世の会」会員は、次の皆さん(順不同)▽ 板橋商店(板橋幸治さん)▽大谷家具店(大谷準之助さん)▽バッキーズ(加隈隆照さん)▽小林板金塗装(小林賢一さん)▽武田造園(武田勝さん)▽中村工務店(中村文範さん)▽中山組(中山恵照さん)▽冷水製材所(冷水定男さん)▽永和工芸(廣畑善生さん)▽社会福祉法人光誠会(堀畑光久さん)▽境和技建(坂本茂樹さん)▽割烹勝一(中西修さん)
写真(上)は「絆の碑」を除幕する中村会長や木下市長ら関係者。写真(中)は一世の会会員の前で目録贈呈式を行う中村会長(右)と木下市長。写真(下)は「絆の碑」の前で記念撮影する木下市長と一世の会会員ら。