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ジオラマ「天女の城」見てね~梅下、西辻さん制作

戦国武将・真田幸村ゆかりの和歌山県九度山町の〝真田のみち〟で開かれる「第5回 町家の人形めぐり」(4月1日~5月5日の)特設会場に見事なジオラマ「天女の城」が完成した。企画・制作した九度山住民クラブ副会長の梅下修平さん(42)と西辻香さん(49)の2人は「各家庭の協力で集まった御殿雛(ごてんびな)を、大切に活用させてもらいました。ぜひ、ご覧ください」と言っている。
ジオラマは6畳の広さで、そこに御殿雛4セットを組み合わせ、木製〝宴(うたげ)の舞台〟や、白砂を敷き詰めた庭を工作し、約70体の雛人形を並べた。天井からは吊るし雛が舞い、その下では、雛人形が笛や鼓を演奏していて、この世のものとは思えない神々(こうごう)しい風景。
梅下さんは「一日見ていても飽きない、いいものが出来ました。この絵画的な空間を楽しんでください」、西辻さんは「遠くから、または近くから、見る場所によってイメージが変わりますよ」と話した。
梅下さんと西辻さんは、昨年の同〝人形めぐり〟でも、小説「紀の川」(有吉佐和子さん)の主人公・紀本花が、紀の川の船で嫁入りする光景を、約100体の雛人形で表わしたジオラマを制作・展示。観光客から好評を博した。
町家の人形めぐりは、期間中の午前10時~午後4時、真田のみち(南海・九度山駅~紀の川・九度山橋間)周辺の商店、民家計70か所で、約2000体の人形や甲冑などを飾り、観光客に自由に見てもらう。手作り甲冑の試着撮影ステージや、真田十勇士の顔出しパネルなどもある。
「天女の城」の特設会場は、九度山商店街の一角の九度山郵便局前にあり、同住民クラブの阪井賢三代表(68)は「このジオラマは、まるで弥勒菩薩(みろくぼさつ)が現世に現れたような美しさ」と驚き、「きっと皆さんに楽しんでもらえます」と喜んでいる。
写真(上)は完成したジオラマ「天女の城」と梅下さん、西辻さん。写真(中)は絢爛豪華な御殿雛の数々。写真(下)は以前、特設会場に飾られた甲冑類と見物にきた子供たち。


更新日:2013年3月30日 土曜日 10:47

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