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真田幸村や十勇士に変身~九度山小・児童ら歓声
戦国武将・真田幸村ゆかりの和歌山県九度山町で行われる「真田幸村クイズラリー」(3月1日~4月14日)に登場する真田幸村と十勇士のキャラクター〝顔出しパネル〟が完成し、2月25日、町立九度山小学校の児童らにお披露目された。児童らは休憩時間を利用して、グラウンドに並べられた〝顔出しパネル〟から顔をのぞかせ、「私、真田幸村よ」「ぼくは、霧隠れ才蔵」などと歓声を上げていた。
〝顔出しパネル〟は高さ約1~1・45メートル、幅90センチの合板製で、水性塗料を使い、真田幸村と十勇士(霧隠才蔵、三好伊三入道、筧十蔵、由利鎌之助、根津甚八、三好清海入道、猿飛佐助、海野六郎、穴山小助、望月六郎)のキャラクターを描いた。
それら武将11人を並べると、武将の背景は春夏秋冬の景色で飾られ、郷土の自然・紀伊丹生川や、古里名物のアユ、柿などが綺麗に盛り込まれている。
同町内に住む福本優生子さんが、約10年前から「真田幸村と十勇士のキャラクターがあればいいな」と考え、いくつものキャラクターを考案していたところ、昨年夏、九度山住民クラブ(阪井賢三代表)から依頼があり、本格的にキャラクターをデザインした。
また、〝手作甲冑(てづくりかっちゅう)九度山真田隊〟隊長の梅下修平さんや、隊員でキルト教室を開いている西辻香さんら、住民約20人が毎月2回程度、入郷児童館に集合。丹精込めて色づけし、仕上げたという。
この日〝顔出しパネル〟は、トラックで九度山小学校に搬送され、グラウンドに並べられ、児童たちが集合。キャラクターの顔の部分の丸い穴から、次々と顔をのぞかせると、それを眺める児童たちも「わあ、かわいい」「写真撮って」と大喜び。
戀中淳悟教頭は「子供たちは平素から郷土史を学んでいますが、きょうは〝顔出しパネル〟で、戦国武将を楽しく感じられてよかったと思います」と話し、児童らを見守っていた。
「真田幸村クイズラリー」は、この〝顔出しパネル〟を南海高野線・九度山駅~紙遊苑間の要所に設置。参加者は歩きながら、各パネルに隠された文字を見つけ出し、所定の回答欄に書き込むと、一つの言葉があらわれてくる。チェックポイントではスタンプを押す。これを景品交換の店に持参すると、正解者(2000人限定)には、オリジナルグッズが当たるというもの。
パネルの設置場所は、真田幸村は真田庵、霧隠才蔵は丹生官省符神社、三好伊三入道は文化スポーツセンター、筧十蔵は旧萱野家、由利鎌之助は米金、根津甚八と三好清海入道は入郷駐車場、猿飛佐助は森表具屋、海野六郎は九度山駅、穴山小助は紙遊苑、望月六郎は松山常次郎記念館付近に予定されている。
阪井代表は「家族や若いカップルなど、どんどん参加して、顔出しパネルで楽しく記念撮影してください」とPRしている。
なお、恒例のまちを舞台にした〝町家の人形めぐり〟は、今年も4月1日~5月5日、九度山駅~紀ノ川・九度山橋間の〝真田の道〟を中心に開催。その会場のどこかにも〝顔出しパネル〟を置くことになっている。
問い合わせは九度山まちなか活性化協議会・九度山町産業振興課(午前8時半~午後5時)(電話0736・54・2019)。
写真(上、中)は真田幸村と十勇士のキャラクター〝顔出しパネル〟から顔をのぞかせて大喜びの九度山小学校の児童たち。写真(下)は「真田幸村クイズラリー」のポスター。