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女性書家が還暦の書作展~橋本の諏訪原さん
和歌山県橋本市隅田町の女性書家が、自らの還暦を記念した「諏訪原蘇外華甲展(すわはらそがいかこうてん)」が2月22日、同市東家の橋本市教育文化会館4階で始った。24日(日)まで。入場無料。
本名は諏訪原恵子さんで、「蘇外」は雅号、「華甲」は「還暦」の意味。個展を開くのは初めてで、会場には「酔」「望」などの抽象画のような墨象(ぼくしょう)、情緒のこもった漢詩、和歌などの屏風や軸、小さな字を連ねた百人一首など約80点を出展した。
また、それらの全作品を収録した「華甲展 諏訪原蘇外書作集」(防野宗和さん撮影、山口正博さん、河盛茂さん、前田純子さん協力)を出版し、来場者に配布している。
諏訪原さんは「約10年前から華甲展を計画し、様々な展覧会に出展した作品は、この日のために大切に保存してきました。仲間のご協力のお陰で、無事今日を迎えられたことに感謝しています。未熟な作品ばかりで恐縮ですが、ぜひ、ご高覧ください」と言っている。
諏訪原さんは昭和41~43年、中学校のクラブ活動で、顧問の大上継代教諭(国語)から書を習い、同44~46年、書家の西林凡石氏に師事。同年~同56年、高校クラブ活動を含め森本真青氏、同55年~平成18年には徳島陽堂氏に師事した。現在は、紀北文人会、百之会、水茎会、橋本市美術家協会に所属し活躍中。
同展は橋本市美術家協会展に併設し、同時開催されている。開館時間は午前9時半~午後5時(最終日は午後4時)まで。
写真(上)は漢詩の軸に見入る女性たち。写真(中)は来場者に挨拶する着物姿の諏訪原さん。写真(下)は大勢の書のファンが訪れた諏訪原蘇外華甲展。
更新日:2013年2月23日 土曜日 04:59