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橋本市民狂言、観客を魅了~後藤会長偲びつつ

和歌山県橋本市の市民でつくる〝橋本狂言会〟による「第2回橋本市民狂言」が、2月3日、橋本市教育文化会館2階大ホールで開かれた。
同会の立役者・後藤光基会長が昨年逝去した後だけに、訪れた大勢の観客は「実に素晴らしい古典芸能を生み、育ててくれた」と、素朴な市民狂言を楽しんでいた。
橋本狂言会や橋本市文化協会、橋本ユネスコ協会などでつくる実行委員会(中岡元信会長)が主催し、橋本市、橋本市教育委員会が共催した。
中岡会長が先ず、後藤会長の冥福を祈るとともに、「今や橋本市民狂言は、インターネットで全国的にも知られています。ゆっくり楽しんでください」と述べ、木下善之市長や井上勝彦市議会議長も「この狂言は、紀ノ川市民狂言として、20年以上の歴史があり、昨年、橋本市民狂言と改名したもの。さらに文化都市実現を目指していただきたい」と挨拶した。
この後、第1部は〝橋本狂言会〟メンバーが出演。子供狂言「清水(しみず)」は、太郎冠者に植村英明さん、主人に森田崇文さん(いずれも中学生)、狂言「寝音曲(ねおんぎょく)」は、太郎冠者に岸田和美さん、主人に嶋里美さん、狂言「雁礫(がんつぶて)」は、大名に堀内清澄さん、道通りに植村和明さん(大学生)、仲裁人に脇田清司さんが出演した。
「清水」は、主人が太郎冠者に、茶の湯で使う水を汲みに行くよう命じるが、嫌がる太郎冠者は鬼に襲われた振りをする、「寝音曲」は、主人に酒を飲まされて、ついには謡をうたわされる羽目に。「雁礫」は、道通りが石礫で射止めた雁を、大名が弓矢で「自分が射止めた」と言い張り、押し問答のあげく滑稽な結末が…。それぞれ、プロ顔負けのユーモラスな演技を披露すると、会場から大きな笑いと、拍手が起きていた。
第2部では「後藤光基先生を追悼して…狂言小謡『祐善』を謡う」と題し、大和座狂言事務所の安東伸元さんによる「講話」と「歌唱演習」(解説=山田師久さん)があり、在りし日の後藤会長を偲んだ。また、大和座の狂言「梟(ふくろう)」や「宗論(しゅろん)」も披露、プロによる古典芸能の素晴らしさに心打たれていた。
写真(上、中)は「清水」の一場面で鬼の面をつけて主人をおどす太郎冠者。写真(下)は「雁礫」を熱演する堀内さん、植村さん、脇田さん。

更新日:2013年2月3日 日曜日 21:05

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