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伊都・橋本「お助け隊」発足…高齢者生活に尽力へ
草刈りからリフォームまで、高齢者や障がい者が、なかなか〝しづらい仕事〟を引き受ける和歌山県高齢者生活協同組合の伊都・橋本営繕事業部「お助け隊」が12月2日、同県橋本市高野口町で発足した。スタッフは様々な職業経験を持つベテラン10人で構成し、リーダーの広岡義文さんは「私たちは困った人のところへ駆けつけ、スタッフ1人1時間当たり1000円(交通費など別)で、希望に応じて作業をします」と、張り切っている。
和歌山県高齢者生活協同組合は1999年6月、高齢者や障がい者が「生活の主人公」として、生き生きと輝いた人生を過ごすための団体として創立。
同年11月には「福祉を主たる事業とする生協」として消費生活協同組合法人の認可を受け、翌年1月、ケアセンターおたっしゃ倶楽部(介護事業)を開設し、ホームヘルプやケアプラン、デイサービス、介護タクシー事業を展開。組合員は約2800人にのぼる。
今回、発足した「伊都・橋本お助け隊」は、高齢者や障がい者が、日常生活で困ったことがあっても、制度上、ヘルパーが出来ない仕事を、なるべく軽い費用で積極的に請け負うのが目的。
仕事の内容は、例えば、庭木の消毒、大工工事、手すり・段差解消、引越し手伝い、草刈りや庭木剪定、水漏れ修理、網戸張り替え、ペンキ塗り、波板張り替え、溶接・小修理、部屋の清掃、タタミ・ふすま・障子の修理、インテリア電気工事、左官工事、雨樋(あまどい)修理などと幅広い。
これらの仕事を依頼したい場合、和歌山県内在住者は、先ず同高齢者生活協同組合の組合員(出資1口1000円=脱退の際は全額返済)として登録、仕事を依頼する。費用は〝お助け隊員〟1人1時間当たり1000円=材料費や諸経費(交通費など)は別=となる。和歌山県以外(非組合員)についても、作業依頼は受け付けるが、隊員1人1時間当たり約1500円=材料費や諸経費は別=となる。
この日、高野口町にある「ケアセンター おたっしゃ倶楽部」伊都・橋本事業所で開かれた「お助け隊」の発足・懇親会には、同高齢者生活協同組合副理事長の神谷治良さん、同事務局長の田中千鶴さん、お助け隊員らが出席。
神谷さんが「仲間(組合員)をさらに増やし、いろんな要望を取り入れ、〝人生の完成期!輝いて生きる〟という、そんな取り組みにしましょう」と激励。田中さんは、介護、生きがい、暮らし応援の〝活動3本柱〟などをわかりやすく説明した。
お助け隊・理事の井上勝彦さんは「スタッフは全員、いろんな職業のプロです」とスタッフ全員を紹介し、広岡さんは「みなさんと力を合わせて、頑張ります。また、私たちと一緒に活動したい方は、まず電話で相談してほしいと思います」と語った。
この後、スタッフは、さっそく同生協の「シニアCOーOPわかやま 北東西南(NEWS)」や、パンフレット、お助け隊のチラシなどを携え、隣近所などをまわって配布。同隊発足をPRした。
問い合わせは、平日の午前9時~午後5時、和歌山県高齢者生活協同組合 伊都・橋本営繕事業部「お助け隊」(電話0736・42・3239)。
写真(上)は、お助け隊の「発足・懇親会」で意見交換する和歌山県高齢者生活協同組合の神谷副理事長や隊員たち。写真(中)は活動内容のチラシやパンフを披露する同生活協同組合の田中・事務局長。写真(下)は刷り上ったばかりの「お助け隊」のチラシ。