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ゴジラ&ガメラ雲!紀伊山地に出現…童心ゆさぶる
「大峯山にゴジラ&ガメラ出現!」と、われながら子どものように、髪の逆立つような喜びを味わった。9月11日午後4時半ごろ、和歌山県橋本市隅田町の丘陵地から、東の紀伊山地を眺めた時のことである。
紀伊山地の向こう、大峯山系の連山の空に、怪獣・ゴジラとガメラにそっくりの雲が、スローモーション映像のように動いている。
前方をのし歩くのはガメラ、後方をのし歩くのがゴジラ。しかも、ガメラは雷鳴のように、ガウォーッと叫び、ゴジラは放射器のように、火炎を噴いている。その巨大な姿は、全長数キロにも及び、雄大な山々も山麓の紀ノ川流域の家々も、まるで箱庭のように小さい。
思えば昭和29年(1954)、私が小学5年生の時、東宝の怪獣映画「ゴジラ」(第1作)が放映された。まちの満員の映画館で、小学1年生の弟を連れて、食い入るように見入った日の感動が、昨日のようによみがえってくる。
このような〝怪獣の雲〟は、入道雲が崩れていく今頃の季節、たまに見られる光景のひとつ。いわば、見る者への〝自然の戯れ〟に過ぎないが、それにしても久々に、童心に帰してもらえたように思う。
はつ秋や昭和のゴジラ雲になる (水津順風)
写真(上)は紀伊山地の空に現れた怪獣ゴジラ雲。写真(中)は同ガメラ雲。写真(下)はゴジラ&ガメラ雲。
更新日:2012年9月12日 水曜日 05:02