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わあ大地震!机の下へ…橋本の信太小で避難訓練

大地震が起きたことを想定して、和歌山県橋本市の市立信太小学校(同市高野口町九重)の児童は7月9日、避難訓練を実施し、神戸学院大学の舩木伸江准教授から〝防災・減災〟の話を聴いた。同小の池西孝仁校長は「万が一の自然災害の時には、きょうの体験を生かして、命を守ってほしい」と諭(さと)した。
訓練には3~6年生27人が参加。授業中、教職員から「緊急放送 ただいま 和歌山県北部で強い地震が発生しました」と、校内アナウンスがあり、「机の下などにもぐりこみ、揺れが収まるまで待ちましょう」と指示。児童らは急いで机の下に全身をひそめた。
次に、教職員から「揺れが収まってきました。先生の指示をよく聞いて、速やかに避難しましょう」と指示があり、児童らは帽子などで頭を守りながら、上履きのまま運動場に避難した。
池西校長は「皆さんは地震発生から、1分50秒で避難を完了。よくできました。地震の際には必ず〝おはしも〟(押さない、走らない、しゃべらない、戻らない)を守ること。この訓練を忘れないように…」と講評した。
この後、同小の視聴覚教室で、舩木准教授から「地震・津波などの自然災害ら身を守るには」をテーマに、日本列島で地震・津波が起きるメカニズム、避難の心得などを受講。さらに「非常持ち出し袋」と題して、水、薬、懐中電灯などの絵札36枚を提示。児童らに「万が一の際、持ち出したいものは何か」と考えさせ、うち9つの名前を書かせた。児童らは帰宅後、それら非常用の備品が、自宅にあるかを確認。家族とともに防災・減災について考える。
また、同小学校には、舩木准教授から、児童の防災意識を高める紙芝居「ぼうさいマン」(舩木准教授=編集執筆、神戸学院大学・防災・社会貢献ユニット生=作成協力)が寄贈されており、近く1~2年生対象に上演することになっている。
和歌山県は近い将来、東南海、南海地震が起きると心配されているが、池西校長は「子どもたちには、すでに命を育む授業で、命の尊さを学んでもらい、今回の訓練はその一環です。子どもたちは、とてもてきぱきと行動してくれたので、よかったと思います」と話した。
写真(上)は大地震のアナウンスで机の下にもぐりこんだ児童たち。写真(中)は校舎から運動場に避難する児童たち。写真(下)は舩木准教授から「自然災害から身を守る」話を聴く信太小の児童たち。


更新日:2012年7月9日 月曜日 21:25

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