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〝子ども相撲〟で郷土愛~橋本の隅田八幡神社

子どもたちの心身鍛錬と郷土愛を育てる和歌山県橋本市の「隅田八幡相撲大会」(隅田相撲愛好会主催)が、4月29日、同市隅田町垂井の同神社境内・相撲場で開かれ、大勢の保護者らが見守る中、子どもたちが熱戦を繰り広げた。
土俵上で寺本嘉幸宮司が、祝詞(のりと)をあげたあと開催。地元の隅田、恋野、境原の3小学校の1~6年生の児童計58人(うち女児7人)が出場した。
子どもたちは、名前を呼ばれると、土俵にあがり一礼。中央で蹲踞(そんきょ)の姿勢をとり、行事が軍配を上げ、「はっきょい」という声がかかった瞬間、気迫いっぱいで立ち上がる。
子どもたちは、プロと違って〝押しの一手〟を使わず、すぐに取っ組み合い、足を掛けたり、振り回したり。いずれもかわいい取り口を見せた。
1年生で優勝した中西和(やまと)君などは、素早い動きで相手を圧倒したし、女児ながら2度目の優勝を果たした3年生の田中詩英梨さんは、次々と男児を投げとばした。
観覧席からは、立ち合いの度に「気合を入れて」「がんばれ」などの檄(げき)が飛びかい、子どもたちは、勝負がつく度に「よくやった」と賛辞を浴びていた。
隅田相撲愛好会は、昔から同神社境内で行われていた〝郷土相撲〟を〝子ども相撲〟として復活させようと結成。
会員らが同神社の北西側の境内に、4本柱の屋形と立派な土俵を建設。以来、東日本大震災が起きた昨年を除いて、毎春、相撲大会を開催。今回で31回目になる。
栢木(かやのき)義夫会長は「きょうも子どもたちは元気いっぱい戦ってくれました。今では珍しくなった〝郷土相撲〟ですが、ここで相撲を体験した子どもたちは、生涯忘れられない思い出になり、きっと何かに役立つことでしょう」と、子どもたちの戦いぶりに目を細めていた。
写真(上)は、女児も負けてはいない隅田八幡神社の子ども相撲。写真(中)は土俵で熱戦を繰り広げる子どもたち。写真(下)は1年生で優勝し、表彰状を受ける中西和君。


更新日:2012年4月29日 日曜日 21:17

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