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〝舟楽車〟展示・見物OK…橋本区まちづくり会館

全国でも珍しい屋形船の形をした和歌山県橋本市橋本区の「舟楽車(ふなだんじり)」(和歌山県有形民俗文化財)を展示する〝橋本区まちづくり会館〟が完成し、4月上旬、近くの〝仮小屋〟から搬入、展示された。「舟楽車」は表通りからも、ガラス窓越しに見物できるので、〝舟楽車ファン〟から喜ばれそう。
橋本区の記録文書によると、この〝舟楽車〟は、嘉永2年(1849)、金子22両で新調された。旧橋本町、通称川原町所有の壇尻(だんじり)で、総ケヤキ作りの高欄付御座船型。もともと担ぎ壇尻だったが、近年、車輪台が設けられ、綱で曳行する。
秋祭りでは、舟楽車の舳先(へさき)で鉦(かね)、船尾で胡弓(こきゅう)、屋台内で三味線、小太鼓役が乗り込んで演奏。「まだまだ、さっさい」という独特の囃子を入れ、のんびり、ゆっくりと、まちなかを行く。
この〝舟楽車〟は、秋祭り以外、紀ノ川に注ぐ橋本川左岸の〝だんじり小屋〟に保管されていたが、JR南海・橋本駅前周辺の中心市街地再開発事業で撤去、近くの別の小屋に保管されていた。
今回、橋本市は総工費約4000万円で、元の小屋付近に〝橋本区まちづくり会館〟を建設。今月10日から、橋本区が管理・運営することになった。建物は鉄骨平屋の瓦葺、白壁づくり(延べ約170平方メートル)。西側に〝舟楽車〟展示室、東側に会議室(約60平方メートル)、炊事場、トイレがある。
区民は「これで、安心して、郷土の宝もの〝舟楽車〟の展示、保存ができる。〝舟楽車〟ファンには、会館が閉まっていても、ガラス越しに見てもらえる」と喜んでいる。
写真(上)は引越しで橋本川沿いのまちに出た〝舟楽車〟。写真(中)は真新しい橋本区まちづくり会館に運ばれた〝舟楽車〟。写真(下)は展示室に収められる〝舟楽車〟
(写真は写真家・中本義則さん撮影)

更新日:2012年4月12日 木曜日 09:12

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