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〝邦楽と語り〟高齢者ら楽しむ…〝和楽音〟奉仕

和歌山県橋本市の邦楽グループ「和楽音(わらね)」(辻本公平代表、5人)が、4月4日、同市高野口町伏原の株式会社マリックス(森本泰弘社長)が経営する「シニアヴィラジュレ」(デイサービス=同市紀見)で、琴と尺八の演奏奉仕をして、65~90歳代のお年寄りらを楽しませた。
「和楽音」は1989年(平成元年)9月、橋本・伊都地方で、わが国伝統の邦楽を普及させようと発足。福祉施設で演奏したり、子どもたちに音楽指導したりして、積極的に活動してきた。
この日、辻本代表の妻・啓子さんら会員が「あなたの笑顔ありがとう」「今日も一日感謝です」と書いた葉書を、お年寄りに一枚一枚、手渡して、辻本代表が「春のひととき、邦楽を楽しんでください」と挨拶。
さっそく、辻本代表が尺八、会員の女性4人が琴を演奏しながら、「さくら」「まりと殿様」「あざみの歌」「砂山」「黒田節」など6曲を歌った。
また、会員の小沢葉子さんが「三枚のお札」の語りを、セリフに抑揚をつけながら、巧みに披露。この話は、怠け者の小僧が、和尚さんにもらった〝三枚のお札〟のお陰で、怖い山姥(やまんば)に食われずにすみ、改心して立派な僧侶になったというストーリー。バックで尺八、琴、三味線が妖しく、また、明るく、各場面を盛り上げた。
お年寄りらは、車イスに座ったまま、しっかり拍手を送ったり、歌を口ずさんだり。和やかな雰囲気でいっぱい。森本社長は「和楽音の皆さんは、毎年2回ほど演奏に来てくれます。お陰で、高齢者の皆さんが、大喜びです」と、謝辞を述べていた。
写真(上)はお年寄りに邦楽演奏する「和楽音」のメンバーら。写真(中)は物語「三枚のお札」を語る小沢さん。写真(下)は車イスのお年寄りに邦楽演奏する「和楽音」メンバー。


更新日:2012年4月4日 水曜日 18:00

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