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先輩制作の〝交通安全〟看板設置~橋本中生徒会
春の全国交通安全運動(4月6~15日)を控えて、和歌山県橋本市の市立橋本中学校・生徒会は3月28日、先輩の美術部員が制作した交通安全の啓発看板10枚を同市古佐田のJR南海橋本駅の通路わきに立てかけた。生徒会長で2年生の田中拓良部長(14)は「先輩の作った看板を見て、交通事故に気をつけほしい」と話した。
看板はいずれも高さ約1・8メートル、幅90センチのジャンボなもの。例えば看板の上部に「夜の外出には夜光反射材を使用しましょう」と大書し、老夫婦の夫が自転車や帽子に、妻がハンドバッグや腕、靴に反射材をつけているイラスト
を描いている。
別の1枚は「つれもてしよら(和歌山弁=一緒にしましょう)シートベルト」と大書し、運転席の夫、助手席の妻、後部座席の2人の子供が、きっちりとシートベルトを装着している車内の様子が描いている。いずれも下部には交通安全協会橋本支部、橋本警察署、作成・橋本中学校美術部と記した。
これは、橋本中学校の先輩の美術部員が、昨年まで10年間にわたり、毎年1枚ずつ制作。その都度、交通安全運動期間中、市内要所に立てかけ、通行人に安全啓発を行い、期間終了後は、市役所倉庫に大切に保管されてきた。
この日、生徒会の田中部長ら役員6人(うち女生徒2人)は、顧問の湯浅寛章、松浦健太両教諭とともに橋本署・橋本駅前交番に集合。同交番の岩戸誠也所長から設置の注意事項を聞いた後、古佐田人権サークルの人たち約10人の指示に従いながら、看板を同駅通路わきに取り付け、乗降客らに注意を呼びかけた。
写真(上)は先輩が制作した交通安全の啓発看板を立てかける橋本高校生徒会の役員たち。写真(中)は看板設置の注意事項を聞く橋本中学校生徒会役員ら。写真(下)は古佐田人権サークル役員らと協力して看板設置に働く橋本中学校生徒会役員ら。