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〝やどり温泉〟入浴客計1350人~開館10日間

和歌山県橋本市北宿(きたやどり)5の玉川峡で、温泉宿泊施設「やどり温泉いやしの湯」(市設民営)がオープンして10日目の3月11日(日)、支配人の曽々木宏至さんは「スタートから予想以上のにぎわいで、感謝しています」と喜び、「今後、お客さまの期待に、しかっり応えていきたい」と話した。
同施設の記録によると、この10日間の温泉・入浴客数は、約1350人で、当初の予想約1000人を350人も上回った。また、そのうちの食堂利用客数は、70~80パーセントにのぼる忙しさで、とくに3月4日の「アマゴ解禁以降は、午前中、玉川峡でアマゴ釣りを楽しんだ太公望が、すっかり冷えきった体を温泉につかっで温め、食堂で猪鍋(ししなべ)などを味わってくれた」と言う。
5人まで宿泊できるコテージ(温泉付き2棟)については、今のところ、利用率50数パーセントだが、温泉入浴客を案内すると、「今度はぜひ宿泊したい」という声が多いので、将来、利用率が高くなることは間違いなさそう。
また、施設オープン後、入館者からは「温泉の泉質がよくて、肌がすべすべする。体の芯まで温もる」「猪鍋がうまいし、手作りの合わせ味噌や、ちぎりコンニャクがいい」などという称賛の声がある一方、「竹の塀で露天風呂から玉川峡の景色が見えない」「ここへ来るまでの玉川沿いの国道が狭過ぎる」などの厳しい声も出ている。
このため、同施設では「風呂から玉川峡が見えるようにするには、保健所の許可や市の判断も必要で、国道の問題は国にお願いして、現在、退避場所などを順次、拡幅工事中です」と説明。
さらに「施設のプレオープン以来、お客様を対象に実施してきたアンケート調査の結果を、近く市に提出し、改善できる点は改善していただく」と話した。
この日、橋本・伊都地方をはじめ県内外から、次々とマイカーで観光客が到着。温泉も食堂も、ほぼ満員の状態で、和やかな雰囲気に包まれた。
施設の人に案内されたコテージ(温泉付き)は、1階の洋間に5人掛けのテーブル、座敷にホーム炬燵(こたつ)が備えられ、すぐわきに台所があり、2階にも3人が泊まれる部屋がある。併設の温泉とともに、窓からは玉川峡がすぐそこに眺められた。
やどり地域観光相談員で、玉川漁業協同組合長の上西進さんは「玉川峡は、春はアマゴ釣り、夏はアユ釣りの本場であり、京阪神方面から大勢の太公望が訪れます。渓流釣りの〝拠点〟ができたので、ぜひ利用してください」とPRしている。
同施設は、鉄筋コンクリート2階建てで、本館は大食堂、調理室、休憩所、会議・研修室と、大浴場(男女各12人収容)、露天風呂(男女各4人)。このほかコテージ4棟(うち温泉付き2棟。ユニットバス付き2棟。宿泊定員各5人)がある。
営業時間は「温浴施設」が午前10時~午後9時半(最終入場は午後8時半)。「宿泊施設」のチェックインは午後2時、チェックアウトは午前11時。休館日は毎月第3木曜日(ただし、設備保守点検や緊急修繕などにより臨時休館する場合がある)。
入湯料金は大人(中学生以上)600円、小人(3歳以上、小学生以下)300円=税込み。
宿泊料金は、通常「白糸」「五光」(温泉付き)が2人まで1万500円、3人1万3600円、4人1万6700円、5人1万9800円、「丹生」「紅葉」が2人まで9500円、3人1万2600円、4人1万5700円、5人1万8800円。
夏季(7月1日~8月31日)休前日(日曜日や祝日の前日)は、「白糸」「五光」(温泉付き)が2人まで1万1550円、3人1万4650円、4人1万7750円、5人2万850円。「丹生」「紅葉」が2人まで1万550円、3人1万3650円、4人1万6750円、5人1万9850円。(ただし12歳以上は別途1人当たり150円の入湯税が必要)。
予約・問い合わせは「やどり温泉いやしの湯」(0736・32・8000)。
写真(上)は「やどり温泉いやしの湯」の温泉。写真(中)は温泉付きコテージの1階の部屋。写真(下)はオープン10日目の「やどり温泉いやしの湯」。


更新日:2012年3月11日 日曜日 22:45

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