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「災害時に橋本駅が大混雑」~防災策必要と元区長

JR南海橋本駅とその周辺のまち、和歌山県橋本市古佐田の阪口繁昭・元古佐田区長(84)は、橋本市自主防災組織連絡協議会が実施中の「地域別防災アンケート」に関連して、古佐田区に対し「大災害時には、橋本駅に大勢の乗降客が殺到するので、水や食料、避難場所を確保する必要がある」とする〝防災意見〟を具申した。
古佐田周辺は、橋本の繁栄の基礎を築いた応其上人を祀る応其寺のある中心市街地。阪口・元区長の話によると、昨年春、大雪に見舞われた際、橋本駅は大勢の乗降客で大混雑。家人の迎えの車はスリップ事故や大渋滞で、来ることが出来ない、タクシーはつかまらない状況となり、駅構内や周辺は、身動きができないほど、ごった返した。
また、昨年秋の台風12号の際には、南海高野線(難波~極楽橋)の紀ノ川・鉄橋に不具合が生じ、レールが曲がって、橋本駅~紀伊清水駅間の運行がストップ。バスが代行運転したが、やはり橋本駅が〝輸送中継の重要拠点〟となり、紀ノ川以南の人たちは、通勤通学に一苦労した。
この状況を終始、見てきた阪口・元区長は「大地震や暴風雨に見舞われると、橋本駅は大勢の乗降客で大混雑。すぐには帰宅できない状態になる」と指摘。駅の近くには古佐田区民会館や、県立橋本高校・古佐田丘中学校の体育館などが〝避難場所〟に指定されているが、万が一の場合には、すでに区民が殺到していて、駅にあふれた乗降客を収容できないことになる」と心配。「今のうちに、橋本駅と行政、区民が十分に協議し、対策を講じておく必要がある」と提言。
駅のすぐ北側の住宅地には、今も住民が洗濯や盆栽の水やりなどに使用している〝共同井戸〟があることや、橋本高校・古佐田丘中学校のすぐ東隣に、昔から使われている、手押し式ポンプを設置した〝枯れない井戸〟があることを紹介。「それぞれの水はきれいですが、念のため、これを沸騰させて、飲料水に使うなどという準備が必要」としている。
一方、「過去に橋本市が豪雨に見舞われた際、紀ノ川にそそぐ橋本川の〝瀬間の滝〟東側を走る市道古佐田~胡麻生線の路肩で、亀裂が発生し、脱落する危険が生じたことがある」という実例を紹介。
同市道は橋本川左岸の高さ約20メートルの崖(がけ)の上を走っていて、「この崖が崩落すると、橋本川が土砂でダム状にふさがれ、急流をせきとめて、やがて決壊し、下流域で洪水となり、商店や住宅に甚大な被害をもたらすと思われる」と警告している。
古佐田は現在、区長ポストが空席になっているため、区役員は、約25年間の区長経験を持ち、地元の事情を熟知している阪口・元区長に意見を求め、阪口・元区長は「わが町を何としても災害から守ってほしい」として、区がアンケート調査に答える前に、区に対し〝防災意見〟を文書で提出した。「同協議会が実施しているアンケート調査は重要で、市全域の状態を把握し、官民一体の対策を含め、きっと防災に役立つと思います」と話した。
写真(上)は大災害の際、乗降客で大混雑が予想されるJR南海橋本駅。写真(中)は災害・断水の際に役立つ手押し式ポンプ付きの〝枯れない井戸〟。写真(下)は豪雨の際、崖崩れの危険性がある橋本川〝瀬間の滝〟東側の斜面。

更新日:2012年2月17日 金曜日 21:50

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