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子どもに良書「ブックリスト」作成…家庭配布へ

児童生徒たちが、どの時期に、どの本を読めばいいか…。そんな親御さんの疑問に答える珍しい〝ブックリスト〟「橋本市の子どもたちへ どの本よもうかな」が、橋本市ブックリスト作成委員会(委員長=松田良夫・同市教育長)によって出版され、1月26日(木)、橋本市教育文化会館2階大ホールで、その贈呈式&講演会と〝メリーチェーンによる音と絵本のコンサート〟(同市教委、同委員会共催)などが開かれる。
ブックリストは、市内の公立私立の保育園、幼稚園児、こども園、小中学校の児童生徒に配布する予定で、松田委員長は「子どもたちが本を読むきっかけや、本の情報源のひとつとして、活用してほしい」と話している。
同市教委学校教育課によると、図書館ボランティアや教育者らでつくる同作成委員会が、国立青少年教育振興機構ゆめ基金「地域ぐるみの読書活動推進事業」を受けて、市内の保育園、幼稚園、小中学校の各家庭や各種機関で、アンケート調査を実施(2222人から回収)。その結果と委員の意見を反映させ、ブックリストを作成した。
ブックリストはA5判の小冊子。中身は「橋本市のみんなで選んだベスト10」というタイトルで、第1位「かいけつゾロリシリーズ」(原ゆたか作・絵=ポプラ社)から第10位「ハリー・ポッターシリーズ」(J・K・ローリング作=静山社)まで、本の写真入りで紹介している。
「乳児・幼児のみなさんにおすすめ」の項では、「いないいないばあ」(文・松谷みよ子、絵・瀬川康男=童心社)や「じゃあじゃあびりびり」(まついのりこ作=偕成社)など99冊。「小学校1年生から4年生のみなさんにおすすめ」の項では、「あっちゃんあがつく」(さいとうしのぶ作=リーブル)や「アレクサンダとぜんまいねずみ」(レオ・レオニ作=好学社)など99冊、「小学校5年生から中学校のみなさんにおすすめ」の項では、「IQ探偵ムー」シリーズ(深沢美潮作=ポプラ社)や「お江戸の百太郎」(那須正幹著、長野ヒデ子画=岩崎書店)など99冊が紹介されている。
また、橋本市在住の童話作家で佐藤律子・県教委委員の著「岡潔博士ってだぁーれ?」は「小学校1年生から4年生」の項に、同「種まく子どもたち」(小児がんを体験した七人の物語)は「小学校5年生から中学生」の項に紹介されている。
当日は午後1時から、ブックリスト贈呈式があり、橋本保育園と橋本幼稚園の園児計約50人が集まり、松田委員長から両園代表各2人に贈呈される。同20分から「はらぺこあおむし」など〝メリーチェーンによる音と絵本のコンサート〟や、「星に願いを~ピノキオより」など〝ハンマーダルシマーとハープ演奏〟がある。午後2時20分~同3時40分には、図書館界に大きく貢献して現在、同志社大学講師を務める脇谷邦子さんが、「読書で育つ豊かな人間性」をテーマに講演する。
今田実・学校教育課長は「このようなブックリストは珍しいし、子育てに役立つと思います」と話し、松田教育長は「各家庭でブックリストを活用していただき、子どもたちが日常的に読書するように育ってくれたら」と期待している。
写真(上)はブックリストの表紙(中)は橋本市のみんなで選んだベスト10(下)は本の紹介例=いずれも見本。


更新日:2012年1月20日 金曜日 04:50

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