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〝カラオケ〟で高齢者ルンルン~橋本の特養ホーム

くちびるに歌を心に太陽を…。和歌山県橋本市隅田町中島の特別養護老人ホーム「ひかり苑」(堀畑光久理事長)で、毎月1回開かれている〝カラオケ教室〟が、お年寄りから「気持ちが若返る」「懐かしさが込み上げる」と、好評を博している。
同苑に入所している70~80代の人たちから「施設内でカラオケで遊びたい」という希望が出てきたので、ケアマネージャーの玉置真実さんが、堀畑理事長らと相談のうえ、今年2月から「カラオケ教室」を始めた。
場所は同苑別館1階にある〝ひかり苑・地域交流センター〟で、開催日は原則、毎月水曜日の1時半~同3時とした。参加者は毎回、約20数人の男女で、足の不自由な人は車イス、歩ける人は普通の椅子に座る。
玉置さんが、一人ひとりに、リクエスト曲を尋ねたうえ、レーザーディスクをかけると、テレビ画面にスーパーが出て、バック音楽が流れる。参加者はマイク片手に体を揺すり、〝自慢のノド〟を披露する。
今月、20数人が集まって開かれた「カラオケ喫茶」では、自称〝細川たかし〟さんが「矢切の渡し」を選曲。テレビ画面のスーパーは無視して、持参の〝メモ歌詞〟を見ながら、細川さんそっくりに歌うと、まわりの老婦人たちから「サインして!」と大騒ぎ。
老婦人が軍歌「戦友」を〝アカペラ〟で「♪此處は御國を何百里 ♪離れて遠き滿洲の ♪赤い夕陽に照らされて ♪友は野末の石の下…」と歌うと、一人また一人と加わり、終いには全員の合唱となり、楽しい雰囲気でいっぱい。
最後の〝コーヒー、紅茶、スゥイーツタイム〟では、若い頃に流行った歌、好きな歌手の名前、その頃の世相など、思い出話に花が咲いている。
玉置さんは「参加者の中には、歌わなくても、歌を聴きたいという方がいます。施設では、もっと曲目を増やせないか、少しでも楽しくするには、どうしたらいいか、工夫しています」話した。
写真(上)は〝施設カラオケ〟をリードする玉置さん(中)は手拍子でカラオケを楽しむ高齢者(下)はその全景


更新日:2012年1月5日 木曜日 07:44

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