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〝辰の大絵馬〟隅田八幡に奉納~日本画家・山内さん
和歌山県橋本市隅田町下兵庫に住む日本画家・山内清冶さん(69)が、同市隅田町垂井の隅田八幡神社(寺本嘉幸宮司)に来年の干支(えと)の「辰(たつ)の大絵馬」を奉納した。簡素に描かれた〝辰の親子〟の絵には、「家族の幸せ」を願う心が込め競れている。
絵馬は縦横各約2メートルのベニヤ板製で、上部に朱色の巴紋と黒字で「開運」と大書し、中央に目玉がかわいい龍の親子を、赤と黄色で軽妙に表わし、「清」と名を記している。
山内さんは2006年の「戌(いぬ)年」元旦から、「亥年」「子年」「丑年」「寅年」「卯年」と毎年、同神社に干支の絵馬を奉納し、今回で7枚目になる。拝殿には5匹のウサギ親子を描いた「卯年」の絵馬を立て掛けているが、近く交替することになる。
山内さんは、美人画の巨匠で日本美術院理事・中村貞以画伯(1900~1982)の愛弟子で、若い頃から郷土文化に貢献している。同神社の禰宜・寺本佳文さんは「さすがに山内さん、絵馬にはいつも親子の絆について、ほのぼのと描いてくれていています。参拝者は毎年、絵馬を背景に記念撮影しているので、神社としても有り難いです」と喜んでいる。
更新日:2011年12月17日 土曜日 00:06