ニュース & 話題
まちも山川も梅雨明け~橋本、木陰の風涼しく
梅雨明けや友の診察無事すんで (水津順風)
近畿地方に〝梅雨明け宣言〟が出た7月8日、和歌山県橋本・伊都地方は、まちも山川も、雲をちりばめた青空の下にかがやいた。
「神社の鳥居」の取材の途中、紀ノ川畔の高台で、梅雨明けの景色をみた。
大きくうねり大和から紀州へ流れる紀ノ川。南には国城山系の山々、北には三石山や愛宕山。ひと雨ごとに緑の嵩(かさ)を増しきた。今は、雲が入道のように沸き立とうとし、空は抜けるような青さだ。
高台から眺めると、伊都振興局の茶色の庁舎や、ビル、互屋根の家々がひしめき、橋本高野橋では、ひっきりなしに車が往来している。夏ツバメが、白い腹を見せて、ひるがえっていた。
また、橋本市隅田町の町並みを眺めると、遥か遠くに大和の連山をひかえる。同市城山台の道沿いでは、槿(むくげ)の花が風に揺れている。日差しは強いが、木陰に入ると、風が涼しかった。
先程、施設で食事介助してきた妻は、嚥下(えんげ)の調子もよかったし、緊急入院した和歌山市の友だちも、検査結果は良好だったという。それだけに、この梅雨明けの風景は、格別の贈物のように思えた。
更新日:2011年7月8日 金曜日 16:46