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東日本へひまわりの種~お母さん校庭に種まき
「東日本大震災の被災地に、約30万本のひまわりを咲かせて、笑顔を取り戻してもらおう」と頑張っている和歌山県橋本市の「ひまわりの咲く街プロジェクト」=代表・県立橋本高校2年・中村ゆうさん(17)=の考えに呼応して、橋本市立橋本小学校の3年生の保護者でつくる「キングツリークラブ」(越山好代表)のメンバー6人が6月21日、同小校庭にひまわりの種約3000粒(約1・5キロ)をまいた。中村さんは「私に共鳴してくれてうれしい」と感激。越山代表らは「ひまわりで、放射能に汚染された土壌を、改良できれば」と、梅雨空の下、汗を流していた。
「キングツリークラブ」は3年前、同小1年生の子どもを持つ保護者たちが、「お互いに交流し、、いい子育てを」と結成した。越山代表とメンバーの向井景子さんが、最近、中村さんの活躍ぶりを「高野山麓・橋本新聞」で知り、同小学校に「校庭に植えてはどうでしょうか」と相談。学校側も「この活動は素晴らしいし、子どもたちの教育にもいい」と判断。校庭の3か所(約30平方メートル)をひまわり畑に充てることになった。
この日、種まき作業には、中村さんと「キングツリークラブ」の6人が参加。先ず草弾きをした後、鍬(くわ)やスコップを使って、固まった土をならし、丁寧に種をまいた。途中、休憩時間の児童たちがやってきて、作業を見学したり、スコップを持って手伝ったりした。「ひまわりは種まきから80日後に開花すると言われているので、9月中旬~下旬に元気な花が見られそう。
同小学校の山田卓司教頭は「子どもたちは、東日本大震災の被災地に種を送ろうと、保護者の方々が、丹精込めて、ヒマワリ作りをしている後姿を見て、自ずと感じることでしょう。学校としても、折にふれ、説明したいと思います」と話した。中村さんは「今年は、長梅雨なので、少し不安ですが、頑張って育てます」と、口を引き締めた。
一方、「キングツリークラブ」は、すでに、橋本ライオンズクラブや、一般家庭(約100軒)に、1軒当たり15粒のひまわりの種を配布。それぞれ、畑や庭、プランターなどで栽培している。開花の後、種を収獲し、被災地に送ることになる。ひまわりの種の希望者は越山代表(電話0736・32・9368)が中村さん(携帯電話080・3771・0293)へ。