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〝橋脚のない橋〟豪雨も平気~洪水写真が奏功

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橋本川の松ヶ枝橋の手前で増水した光景を見る阪口さん(5月30日午前10時)
    橋本川の松ヶ枝橋の手前で増水した光景を見る阪口さん(5月30日午前10時)
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橋本川の松ヶ枝橋の手前で増水した光景を見る阪口さん(5月30日午前10時)
    1995年の豪雨で濁流が盛り上がる橋本川(向こうが松ヶ枝橋、阪口さんが古東橋から撮影)
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増水した松ヶ枝橋からの漂流物の撤去作業(阪口さん撮影)
    増水した松ヶ枝橋からの漂流物の撤去作業(阪口さん撮影)

台風2号(温帯低気圧)が、近畿地方に大雨をもたらした5月29~30日、過去の台風・豪雨で洪水を起こしたことのある和歌山県橋本市の橋本川は、〝橋脚のない橋〟への架け替えや、川の拡幅などの河川改修が功を奏し、増水した濁流はスムーズに紀ノ川へ流れ込んだ。過去の洪水は、〝橋の橋脚〟に大量のプロパンガスボンベなどの漂流物が掛かり、ダム状になって、濁流が商店街や民家に氾濫(はんらん)したものだったが、地元の阪口繁昭さん(81)が、この生々しい現場を、命がけでカメラ撮影。県、市などは、その写真を基にして、〝橋脚のある橋〟から〝橋脚のない橋〟に、架け替えた。阪口さんは30日朝、増水した橋本川の親水堤に立ち、「昔、怖い思いをして洪水現場を撮った甲斐があった。このように写真が役立ってよかった」と語った。
JR南海橋本駅の近く、同市古佐田に住む坂口さんは、1995年7月4日未明、台風襲来で増水する橋本川へ走った。川は北の山側から南の紀ノ川へ流れている。川のすぐ東側は橋本市橋本、古佐田両地区、西側は東家地区。川に架かる橋は、上流から見て、橋本駅前から来る大通が川をまたぐ古東橋、次に旧大和街道が川をまたぐ松ヶ枝橋、さらに国道24号が川をまたぐ御殿橋がある。当時は、いずれも〝頑丈な橋脚〟に支えられた橋だった。
また、市北部は、丘陵地が切り開かれ、巨大ニュータウンが建設され、豪雨のたびに赤土混じりの濁流が一気に流れてくる状態。とくに、この朝はひどかった。松ヶ枝橋の橋脚に、丸太やプロパンガスボンベなどの、おびただしい漂流物が引っ掛かり、たちまちダムを形成。あっという間に、濁流は堤防をのりこえて、流域の本町商店街や、民家にはんらん、床上浸水の被害をもたらした。阪口さんは、川のそばの電柱に、ロープで体を縛りつけ、腰まで濁流につかりながら、その一部始終を、一眼レフカメラで撮影。松ヶ枝橋に掛かった漂流物の撤去作業まで写し、フィルムは3本(1本36枚)にのぼった。
阪口さんは97年3月、当時の北村翼市長から「橋本地区歴史街道ふれあい河川改修検討委員会」委員に任命された後、すさまじい洪水の体験談を紹介して、「安心安全の河川にしてほしい」と要望。県伊都振興局や橋本市、橋本署、橋本消防署からの要請で、洪水の原因となった「橋脚と漂流物」の証拠写真を現像し、提供した。
その後、川の拡幅、堤防強化、親水堤設置などの工事が行われ、河口付近にある御殿橋を除いて、洪水を起こした松ヶ枝橋と古東橋については、〝橋脚のない橋〟に架け替えられた。このため、今回の大雨にも、橋本川はスムーズな流れを見せ、流域住民は「もう大丈夫」と胸をなでおろし、北村・元市長も「阪口さんの写真を参考に、新しい橋の設計をしてもらってよかった」と話した。
阪口さんは「あの時、100本ものプロパンガスボンベが流れてきて、次々と橋脚に引っ掛かり、水柱が立った。爆発しないかと、びくびくしながら撮影した。風水害時には行政側も、しっかり写真撮影し、現場の状況をとらえ、災害のないまちづくりに生かしてほしい」と話した。


更新日:2011年5月30日 月曜日 13:04

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