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組子額「夜明けの高野山」池田さん和大へ贈呈

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組子額の最後の仕上げに取り組む池田さん
    組子額の最後の仕上げに取り組む池田さん
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組子額の最後の仕上げに取り組む池田さん
    池田さんが丹精込めた組子額「高野山黎明」
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「高野山黎明」制作に打ち込む池田さん
    「高野山黎明」制作に打ち込む池田さん

「紀州高野組子細工」をルーツとする和歌山県橋本市東家の木工芸家・池田秀峯(しゅうほう=本名・秀孝)さん(64)が18日、和歌山大学(山本健慈学長)に寄贈する「高野山黎明(れいめい)」という題の組子額を完成させた。同大学は今月下旬、新築された観光学部棟の玄関ロビーの壁に掲示する予定。池田さんは、同大学工学部で組子細工について講義した経緯があり、「学生たちが、この作品を見て、将来、学問や人生に役立ってくれれば」と期待している。
完成した組子額は、縦2・36メートル、横3・31メートルの大きなもの。図柄は高野山の壇上伽藍の風景で、真言密教のシンボル・根本大塔などの塔頭や、背景に護摩檀山などの山々と茜雲(あかねぐも)を表現。このイメージは、高野山金剛峯寺の写真集の中から、永坂嘉光さん撮影の写真「高野山雲海」を参考にしたという。
「紀州高野組子細工」は、江戸時代に京都から高野山に伝わった建具技術。池田さんは、高野山で仕事をしていた父・清吉さんから、この技術を受け継ぎ、さらに独自の三ツ組手手法による「きのくに・ちぎれはめ込め技法」を編み出した。
今回の「高野山黎明」も、木で細かい組子を作り、それを絵柄に仕組んでいく、この技法で制作。材料は秋田県内の地中で2000~3000年間、埋もれていた神代杉(約600年生)や、高野杉、高野檜(ひのき)を使用。絵柄として色濃い塔頭は、神代杉、やや色淡い護摩檀山は高野杉、色薄い雲や空は高野檜を使った。
池田さんは2007年4月から計約30回にわたり、同大学工学部の学生にシステム工学と組子細工について講義。昨年6月、山本学長から、「池田さんの作品を学内に掲示したい」と文書で依頼があり、「学生たちのためになるなら」と快諾。約2年がかりで、寝食を惜しまず、制作に没頭してきた。
とくに、国立大学初の観光学部設置と、高野山の世界遺産登録とが、同時期であり、高野山観光と観光学部との関係も深いことから、池田さんは作品のテーマを「高野山黎明」とし、「双方の発展を祈った」と言っている。
池田さんは、これまでにも和歌山県の依頼で1998年、和歌山市のビッグホエールに「鯨(くじら)」の衝立(ついたて)、99年には明治神宮に「富士に桜」、このほか橋本市役所や橋本商工会議所、JR・南海「橋本駅」などにも作品を寄贈。地元の小学校では、児童らに組子細工を教え、慕われている。
池田さんは「私の仕事は、高野山文化が原点だけに、弘法大師(空海)を思い、制作に励みます。仕事三昧(ざんまい)が楽しいです」と話した。


更新日:2011年5月18日 水曜日 14:47

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