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作文「心の目」全国最優秀賞♡橋本小・村井優希さん

第70回「社会を明るくする運動作文コンクール」で全国・最優秀賞に輝いた、和歌山県橋本市立橋本小学校6年生・村井優希(むらい・ゆうき)さん(12)の受賞報告会が、同市長室で開かれ、平木哲朗(ひらき・てつろう)市長から「作文を読んで、人々を思いやる心に感動しました。これからも頑張ってください」と激励・祝詞を受けた。
村井さんの作文は「心の目」という題で、寺院で生まれ育った母・陽子(ようこ)さん(40)と交わす、仏陀の御心あふれる対話内容が、息遣いさえ伝わるほど見事に綴られている。
村井さんは、昨年の夏休みの宿題で、お盆の仏祭りをしていた3度のご飯の合間に執筆した。
同校が「社会を明るくする運動」中央推進委員会主催の作文コンクールに応募したところ、村井さんの「心の目」が、小学生の部6万7784点の中から最優秀賞(法務大臣賞)に選ばれた。
この日、村井さんは陽子さんや校長、担任教諭とともに市長室を訪れ、歓迎した平木市長や小林俊治(こばやし・しゅんじ)教育長、中本正人(なかもと・まさと)橋本市推進委員会副委員長の前で、作文を朗読。「すばらしい」「とても心やさしい」と絶賛された。
村井さんは「最優秀賞とは、今でも夢ではと驚いています。人にはやさしく、人に役立つ人になりたい」と述べ、陽子さんも「今回の受賞を機会に、何でも懸命に取り組むよう、自信を持ってほしい」と話していた。
◇「心の目」(村井優希)の全文。
「自分だけ、楽しければいいんじゃないんだ。みんなが、毎日ニコニコしていられるようにねがっていよう。」これは「ブッダがせんせい」という本の一節です。
ブッダは、どんな人も、どんな生き物もわけへだてなく、みんながしあわせになってほしいと願っていました。私は、この本を祖母からもらい、母に、「何かいやだなぁー」「つらいなぁー」って思った時に読むようにすすめられました。母もまた、「自分もそうしているの。」と話してれました。
私の母はお寺で育ちました。お寺には、色んな事情をかかえた人たちが来る事が多いそうです。昔、悪いことをして刑務所にいた人。つい自分の欲のためにお寺や神社のおさいせんをぬすんでしまった人。過ちをおかしてしまって、自ら命を絶ってしまった人。身よりのない人…。その度、祖父と祖母はそんな方たちに対応している姿を母は、子供のころから見てきたそうです。
その中で、母が一番印象に残っていることを話してくれました。昔、罪をおかしてしまった青年がこうせいし、結こんをして子供が産まれたので祖父と祖母に見せに来てくれたそうです。祖母は、その赤ちゃんを本当にうれしそうな顔をして抱っこしていた姿を母は忘れられないそうです。
この話を聞いた時、私は正直心の中で「え?」と、疑問に思いました。なぜなら、私だったら刑務所から出てきた人にそんな対応ができないと思ったからです。差別やへん見はダメな事だと心では分かっていても、いざ目の前にそんな人がいたら、やさしくしなくては。でも、悪い事したんでしょ。と心の中でかっとうすると思います。この心の中のもやもやを、母に話しました。すると、母は「正直な気持ちだと思うよ。なかなか簡単に受け入れるのは難しいよ。でも、反省して変わることのできた人に寄りそい〝がんばったね〟って心の支えになってあげることは大切なんじゃないかな。」と言っていました。この言葉を聞いて、祖父、祖母の対応に理解でき心の目で大切なものを見る事を学びました。
私の妹は、生まれつき両目がしゃ視です。小さい頃に手術をしましたが、まだ左目だけが治っていません。ある日、学校から帰ってきて、ママに抱きついて「目がへんと言われた。」と大泣きしました。あんなに泣いた妹を見たのは初めてだったので、ものすごく悲しかったんだと思います。私は、その言葉を言った友達が許せず腹が立ちました。ママと妹に「その友達になぜそんなこといったの?と聞けば?」と言いました。二人は首をふりました。「あなたは、目の事を知っているからだけど、もし知らなかったら目の前に同じような人がいたら、心の中でその子と同じように思うかもしれないよ。だからまずは、先生に目の事をみんなに話してもらうね。」と言って妹を抱きしめて「辛かったね。悲しかったね。」となぐさめていました。私は、この事を思いだし、自分は矛盾しているなぁと気づきました。自分の妹が言われた時は腹が立ち、自分は祖父母の対応に理解できず…。今一度、自分の行動を見直すべきだなと思いました。
ブッダが言ったようにみんながしあわせでいられる世の中を作るためには、私も含めこれから社会を背負っていく人達一人一人が自分の行動に気をつけて、だれかを傷つけたりせずにやさしく、正しく、強い心の持ち主になれたらいいなぁと思いました。
そして、祖父母や母のように相手の気持ちに寄りそえる心の目を持った人になりたいと思いました。
写真(上、下)は村井さんの作文「心の目」朗読風景。写真(中)は最優秀賞を受賞した村井優希さん=右=と平木市長=受賞報告会の記念撮影。

更新日:2021年2月7日 日曜日 00:00

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