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紀の川でアユ解禁!かつらぎ町の〝小鷹網漁〟すてき

奈良・大台ケ原を源流に高野山麓を流れ、紀伊水道に注いでいる和歌山県の紀の川で6月1日、アユ漁が解禁になり、かつらぎ町の大門口橋下流では、300年以上の伝統を誇る小鷹網(こだかあみ)漁が繰り広げられた。
この日、昔は紀州徳川家に川魚を献上していたという、漁業の歴史を受け継ぐ茜屋流(あかねやりゅう)漁師・小西孝明(こにし・たかあき)さんが、小鷹網を使ってアユ漁に挑んだ。
力強く小鷹網を投げると、まるで鷹が魚を狙うように飛んで、網がコの字形に水流をつかむ。力強く引き上げると、第1投目は体長約13㌢のアユ2匹と数匹の小魚がかかり、ぴちぴちと跳ねた。やがて釣果は10匹を数えている。
紀の川漁業協同組合では4月以降、同川7か所で計30万匹の稚アユを放流、天然アユと共に泳いでいる。今年は新型コロナウイルス感染防止のため、約2週間遅れの解禁となった。初日は月曜日なので、人影は少なかったが、土曜・日曜日には大阪などから多くの太公望が訪れそう。
小西さんは「今はまだ小さいですが、梅雨明けのアユは体長約20㌢、秋の落ちアユは約30㌢に成長します。今はてんぷら、真夏は塩焼き、秋は水炊きが、とてもおいしいですよ」と話していた。
紀の川のアユの竿・網漁は11月頃まで続く。
写真(上)は巧みに小鷹網を投げる茜屋流漁師・小西さん。写真(中)は手のひらでぴちぴち跳ねるとれとれのアユ。写真(下)は小鷹網・1投目で獲れたアユを披露する小西さん。


更新日:2020年6月2日 火曜日 00:00

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