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高野山へ漂泊のリヤカー旅♪佐藤さん「自然がいい」

高野山真言宗総本山・金剛峯寺(和歌山県高野町)へ、重量130キロものハウス形リヤカーを引いて、参拝に訪れた〝漂泊の旅人〟がいる。新潟県上越市の農業・佐藤晴志(さとう・はるじ)さん(66)で、佐藤さんは「とくに目的のない旅ですが、四季の自然の良さを感じながら歩いています」と、飄々(ひょうひょう)と語っていた。
佐藤さんは、徒歩で全国行脚(あんぎゃ)したくなり、昨年、ハウス形リヤカー(木造=長さ約2メートル、高さ幅約1・5メートル)を製作した。その中に持ち運びガスコンロや炊飯器具、洗面用具、寝具、衣類など、生活必需品を積み込み、昨年6月10日、自宅を出発した。
リヤカーの水色の屋根には、「包丁研ぎます 一本300円」「仮の宿 宿借りの宿」などと書き、その前部の片開き扉(出入口)には、アラブ人がアラビア文字で「ساتو」(佐藤)と書いてくれた紙、後部には高齢者が車に表示するシルバーマークを、それぞれ貼り付けている。
佐藤さんは、雨の日も風の日も、地下足袋(たび)のような靴を履くか、裸足(はだし)で、荷物も含めて約130キロのハウス形リヤカーを引っ張る。時速は平均3キロで、大人がゆっくり歩く速さ。夜は吹雪でも猛暑でも、そのハウス内で眠る。すでに北陸、近畿、中国、九州、四国、大阪を旅してきた。
5月7日午前6時には、橋本市清水を出発。起伏の多いフルーツライン(広域農道)を進み、国道480号を登って、約10時間がかりで無事、高野山に到着。世界平和や家族安泰を祈った。
佐藤さんは、この「漂泊の旅」の目的について、「特別な意味はありません」「昔から(詩人でも俳人でも一般人でも)人々はよく旅に出ました」「一番うれしいのは、四季折々の自然と、人々の温かさを感じられることですね」と謙虚に話し、「こんな(健脚の)私でも、腹痛や歯痛で苦しむこともありました」「負けてなどいられませんよ」と、気迫を見せていた。この調子だと、日本一周は必ず達成しそうで、佐藤さんは旅人として、大切な何かを見つけるに違いない。
佐藤さんは8日、和歌山から奈良方面に向かうと話していた。
写真(上)はハウス形リヤカーと佐藤さん。写真(中)は高野山に向けて国道の橋上を渡る佐藤さん。写真(下)はにこやかに立話する佐藤さん。

更新日:2019年5月9日 木曜日 00:00

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