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橋本・応其寺で大祓い!改元控え300人前途祈る

名高い木喰応其上人(もくじきおうごしょうにん)開基の、和歌山県橋本市橋本の高野山真言宗・応其寺(おうごじ)前で、3月30日、初めての柴燈大護摩供(さいとうおおごまく)「平成の大祓い」が営まれ、大護摩の炎と煙が天にのぼる中、約300人の善男善女が前途・国家安泰や家内安全を祈った。
木喰応其上人(1536~1608)は、近江国の武士で、高野山で得度。豊臣秀吉の高野山攻めを防ぎ、金剛峯寺や壇上伽藍(だんじょうがらん)などの再興に尽力。紀の川に橋を架けたことから「橋本」の地名となり、秀吉の許諾を得て塩市、舟運を開き、今の橋本繁栄の基礎を築いた。
この日、同寺の松井孝憲(まつい・こうけん)副住職ら若い僧侶10人が修験者(しゅげんじゃ)姿となり、先ず本堂で般若心経を唱えた後、ホラ貝の音も高らかに山門を出発。天照皇太神(あまてらすめおおかみ)を祀.る郷土の鎮守「太神社(だいじんじゃ)」や「御剣(みつるぎ)大明神」で松明(たいまつ)をともして合掌した。
応其寺前では、四方を竹や紐(ひも)で囲った結界を設け、中央に緑の桧葉(ひば)で覆われた護摩壇(ごまだん)があり、3色の紙垂(しで)が春風にゆれる。その外側では、松井副住職らがつくった「応其の塩市大福」(餅)をもらい、護摩木に願い事を託した善男善女約300人が見守った。
糸雨の来そうな気配の中、松井副住職ら10人は結界内に入り、煩悩を断って進路を開く「法斧(ほうふ)」「法弓(ほうきゅう)」「法剣(ほうけん)」の儀の後、護摩壇に点火した。
たちまち白雲のような煙に覆われ、やがてまっ赤な炎が立ちのぼり、僧侶らは沢山の護摩木を投げ入れ、子供も大人も護摩壇に手を合わせていた。
JR・南海橋本駅に近い同寺周辺は、中心市街地再開発事業で、国の登録有形文化財「みそや呉服店」や「火伏医院」などを残して、昔の町並みはほとんど変革されている。
松井副住職は「まちの変貌ぶりに、寂しさもあるでしょうが、平成は4月末で終わり、5月1日には新元号となります。皆さまの幸せな前途を祈り、初めて『平成最後の大祓い』を企画しました」と説明。善男善女らは「護摩壇の炎や若い僧侶の力強さに驚いた」「すがすがしい気持ちで新元号を迎えられます」などと喜んでいた。
写真(上)は「平成の大祓い」で応其寺山門を出発する松井副住職ら若手僧侶10人。写真(中)は護摩壇から噴き上がる白煙と祈祷する松井副住職ら。写真(下)は真っ赤な炎に護摩木を投げ込む山伏姿の僧侶たち。

更新日:2019年3月31日 日曜日 00:00

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