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陶芸・北森さんら〝ものづくり30年〟応其寺で展示

和歌山県橋本市隅田町山内の陶芸家・北森義人(きたもり・よしと)さんと、同市高野口町の手芸家・中本敏子(なかもと・としこ)さんの、ものづくり30周年記念展「one day gallery in 応其寺(おうごじ)」が、9月23日、同市橋本2丁目3の4の高野山真言宗・応其寺で開かれた。今まさに芸術の秋の中、大勢の陶芸・手芸ファンが訪れ、北森さん&中本さんの「ものづくり人生」を讃えていた。
北森さんは大阪芸術大学を卒業後、陶芸家・書家・画家でもあった奈良・東大寺の元長老・清水公照(しみずこうしょう)師(故人)に師事。
自宅裏に穴窯(あながま)を築き、大鉢や絵皿、泥仏などを共同製作して修業。今は作品を大都市のデパートや地方イベントなどで出展。子供たちに陶芸指導も行っている。
中本さんは織物業の父と再織(さいおり)指導の母の長女として誕生。編物講師でニットデザイナー岩倉貴子(いわくら・たかこ)さんに師事。高野口パイルファブリック再織作品ドレス「バタフライ」は日本婦人発明家協会アイディア賞、キルト作品タペストリー「元気なリンゴの木の下で」は内藤商事株式会社賞を受賞している。
応其寺は戦国時代、豊臣秀吉の焼打ちから高野山を護り、橋本繁栄の基礎を築いた木喰応其上人(もくじきおうごしょうにん)を祀る名刹(めいさつ)で、JR・南海橋本駅から徒歩わずか5分程度のところ。
この日、広々とした畳の間で、北森さんは花入れやお湯呑み、片口(かたくち)など約50点、中本さんは自作の紙芝居「応其上人と橋本橋」の色鮮やかな絵13枚や、上人に関するいろんな資料、冊子を出展。2人と親しい芸術家12人も、藍染作品やキャンドル、革雑貨などを展示し、再織の実演も行われた。
大勢の家族連れや若いカップルらは、先ず、本堂玄関わきに祀られた応其上人像に合掌した後、ギャラリー会場に入り、北森さんと中本さんの芸術活動を称賛。展示作品を丹念に観覧し、お気に入りの作品を買い求めていた。
北森さんは中本さんとともに「もりづくりの道を歩いてきたお陰で、作品を通じて、多くの方々とめぐり会うことができました」「これからも皆様に喜ばれるよう、しっかり頑張りたい」と誓っていた。
写真(上)はものづくり30周年の節目にお客様と語り合う北森さん。写真(中)は親しい女性に自作の紙芝居の絵を紹介する中本さん。写真(下)は大賑わいのものづくり30周年記念展「one day gallery in 応其寺(おうごじ)」。


更新日:2018年9月24日 月曜日 00:00

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