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素敵♡どろんこキッズの土修行〜高野山で陶芸作品展

和歌山県高野町の小学生が、ふる里の土で創作した陶芸作品を紹介する、第3回「どろんこキッズのつちしゅぎょうてん」が、7月3日、同町の高野山森林公園第1ログハウス周辺で開かれた。
主催する「アトリエとっとねす」の結城彰子(ゆうき・あやこ)代表(40)は、「心のこもった素敵な作品ばかり。ぜひ、ご覧ください」と言っている。
4日(午前10時〜午後4時)まで。入場無料。
出展者は町立高野山、花坂両小学校の1〜6年生児童26人で、皿や花瓶、オブジェ、さらに土絵の具で和紙にしたためた絵や書など、約200点を展示している。
児童らは「アトリエとっとねす」(スタッフ11人)で陶芸を学んでおり、今春、花坂の山中や小川で、土や小石を採取した。陶芸家の和田直樹(わだ・なおき)さん(30)らの指導で各自、その土で練り上げた作品を窯で素焼き。いずれも子供心あふれる形よし、彩りよしの出来映えである。
この日、同公園の一角では、綺麗な陶芸作品が沢山並び、数本の竹笹には「コロナが終りますように」などと書いた短冊が風にひらひら。近くには「ご自由にお書きください」と記し、短冊が用意されていた。
結城代表は展示会場に「子供たちの土修行」の目的について、次のような文章で綴っている。
「今の社会はボタンひとつで欲しいものや情報がすぐ手に入ります。しかし、すぐに得ることはできても本物を知ることや感じることは出来ません。
どろんこキッズの土修行では、粘土を与え、作り方の技術を一方的に教えるのではなく、一から自分たちの手で作り出すことを子ども達に体験してもらいました。
土、石、木、水、風などの自然に触れ、遊びを通して学び、ものを作るプロセスを大切にしてきました。
今回の花坂の粘土は、扱いが特に難しい粘土で、どろんこキッズ達は悪戦苦闘しながら、粘土と向き合って制作しました。
何度も失敗し、作っては壊しを繰り返し、自分の形を見つけていきます。
ただ与えられた物に満足するのではなく、自らの手で生み出し、作り出せることを体験した子ども達は、心豊かな未来を創っていけるのではないでしょうか」
写真(上、中)は展示された児童らの素晴らしい陶芸作品。写真(下)は願い事を書いた短冊を竹笹に吊るす女の子。


更新日:2021年7月4日 日曜日 00:00

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