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高野山の魅力♪世界へ発信…観光情報センター上棟式

弘法大師・空海が開いた世界遺産・高野山で、国内外の人々が交流し、その魅力を世界に発信しようと、和歌山県高野町=平野嘉也(ひらの・よしや)町長=は、高野山真言宗総本山・金剛峯寺前に「高野山観光情報センター」の新築に取りかかり、12月24日、その上棟式(じょうとうしき)が行われた。
同町の計画によると、同観光情報センターは鋼板葺き木造2階建て延べ約500平方メートル。木材は高野山寺領森林組合の協力を得た高野霊木(こうやれいぼく=杉・ヒノキ)を使用。
1階はテーブルや椅子を配置した「休憩・交流スペース」や、インフォメーションカウンター、大型テレビ、デジタル・サイネージ(電子看板)などの「情報提供スペース」。2階はミーティングスペースや産業観光課、観光協会の両事務所となる。
総工費1億6417万6000円。建物は来年3月末完成、多種類の備品を整え、5月初旬オープン予定。中尾司(なかお・つかさ)産業観光課長は、とくに「休憩・交流スペース」について、「飲食物の持ち込みができるよう工夫し、高野山の諸堂共通内拝券を販売したり、ミニコンサートを開いたり、楽しい場所にすることを考えています」と話した。
正式名称は高野山観光情報センター(高野山ツーリストインフォメーションセンター)だが、同町ではこれとは別に「愛称」を公募し、愛称が決定すれば看板を製作して掲示。公募内容は同町ホームページに掲載される。
同観光情報センターは、金剛峯寺と高野町、一般社団法人・高野山宿坊協会と高野町観光協会、高野町商工会の計5団体が協力し、広報・宣伝活動を行い、参拝・観光客には、宗教都市・高野山の魅力を楽しく体験したうえ、広く情報配信してもらう。
この日「上棟式」には、町当局や町議、工事関係者ら20数人が出席。金剛峯寺の山口文章(やまぐち・ふんしよう)山林部長が導師となり、僧侶5人が般若心経を唱え、御法楽(ごほうらく)が営まれた。
橋本・伊都広域観光協議会会長でもある平野町長は、「ここは国内外からの参拝・観光客、地元住民や子供たちの楽しい交流の場にし、高野山と周辺のまちの観光・宣伝活動の拠点にしたい」と挨拶。堀龍雄(ほり・たつお)県議や、加藤栄俊(かとう・えいしゅん)高野町観光協会代表理事らも祝辞や希望を述べていた。
同観光情報センターの場所は、金剛峯寺の第2駐車場わき。入口は 建物の東側。近くには真言密教のシンボル・根本大塔のある壇上伽藍や、高野山の宝物を展示している霊宝館がある。
写真(上)は高野山観光情報センターの上棟式風景。写真(中)は棟や梁、柱など骨組みが出来上がった同観光情報センター。写真(下)は同センターの完成イメージ図=高野町提供。


更新日:2017年12月25日 月曜日 00:00

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