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天井画「地蔵昇龍」を開眼法要♪高野山麓の地蔵寺

「椎出(しいで)鬼の舞」で名高い和歌山県九度山町の椎出厳島(いつくしま)神社別当寺・高野山真言宗・地蔵寺で、彫板画(ちょうはんが)創始者の田村茂(たむら・しげる)さんと紀州高野組子細工師の池田秀峯(いけだ・しゅうほう)さん作の天井画「地蔵昇龍(じぞうしょうりゅう)」の奉納・開眼法要が営まれた。
この「地蔵昇龍」(3・6メートル四方)は、昇龍が珠玉をつかみ、すべての人々を幸せにするお地蔵さまを頭上に乗せて、天上を駆けめぐる情景。田村さん(大阪府阪南市)が描き、その昇龍のウロコには、2000人以上の善男善女が願文と氏名を書き込んで、田村さんと協力者が金紙を貼って彩色を施し、池田さん(橋本市市脇)が組子細工で額縁を制作。株式会社・西岡工務店=西岡徳夫(にしおか・のりお)社長=が吊り天井に仕上げた。
このほか、上平梅径(うえひら・ばいけい)さんがクスノキに「地蔵昇龍」と表わした揮毫(きごう)、中園蛟竜(なかその・こうりゅう)さん筆の十二支画や糀谷治(こうじや・おさむ)さん筆のアニメ画なども奉納された。
この日、地蔵寺・本堂には地元各区長や檀信徒ら約50人が参列。塩谷隆光(しおたに・こうりゅう)住職は、読経の後「田村さんや池田さん、檀信徒の皆さんの協力で、天井画・地蔵昇龍・が奉納された」ことに感謝。「皆さん、地蔵昇龍を拝み、幸せになってほしいです」と挨拶し、奉納・貢献者に感謝状と記念品を贈った。
堂内では地元女性による美しい御詠歌が流れ、これまで多くの神社・仏閣に彫板画を奉納してきた田村さんは「こんな盛大な奉納・開眼法要をしていただいたのは初めてです」と感激の言葉を述べた。
同奉納・開眼法要の世話人代表で椎出鬼の舞保存会会長の河合達哉(かわい・たつや)さんは、「雪の降る寒い中、多くの方々のご参列は、とてもうれしいです。今後、地蔵昇龍の絵、そして椎出鬼の舞をご覧いただき、私たちの郷土を知っていただきたい」と参拝・観光客の来訪を期待していた。
地蔵寺は南海高野線・高野下駅のすぐ近くにある。
写真(上)は塩谷住職から感謝状を受ける田村さん。写真(中)は地蔵寺で行われた「地蔵昇龍」の奉納・開眼法要に出席した前列右から池田さん、田村さんら参列者の方々。写真(下)は挨拶する河合世話人代表。


更新日:2016年1月26日 火曜日 00:00

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