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お帰り〝ツバメのピーちゃん〟…橋本の空を旋回

昨年夏、和歌山県橋本市市脇のスナック「ナイス」(大寳泰子さん経営)の玄関で、巣から落ちて死亡寸前のところを顧客らに拾われ、親ツバメが育て上げて巣立っていった〝ツバメのピーちゃん〟が、今春、同店玄関上の元の巣に帰ってきた。大寳さんは「こんなにうれしいことはありません」と、顧客に喜びを伝えている。
このピーちゃんは、昨年7月5日早朝、同店の看板シート内側の巣から落下、ぐったりしていたが、たまたま通りがかった顧客が、店先の植木鉢に靴下をベッド代わりに敷いて、その上にピーちゃんを寝かせた。
これを伝え聞いた大寳さんや、店の顧客たちは、ストローで水を与えたが、まったく反応しない。「どうすることもできない」と、みんな心を痛めていたところ、翌日、親ツバメが現れて、ピーちゃんにエサを与え、やがて、すっかり元気を回復した。
大寳さんが、植木鉢にいる子ツバメの頭や背中をなでてやると、「もっと」というふうに「ピー、ピー」と鳴くので、〝ピーちゃん〟と命名した。ピーちゃんは、親ツバメから飛び方を厳しく教わったうえ、同12日頃に巣立っていった。
大寳さんは、植木鉢で元気を回復したピーちゃんの姿を、携帯電話カメラで撮影。その写真を店内に飾った。
このピーちゃんが、同店の看板シート内の巣に戻ったのは4月中旬。街はずれの田畑から、藁(わら)や泥をくわえてきて、巣を美しくリニューアルし、周辺のビルや国道24号の空を飛び回っている。
大寳さんは「ピーちゃんは、ここなら、みんなやさしいし、安心と思ってくれたのかな。とくにツバメは人懐っこいし、私たちも静かに見守りたいです」と話した。
大寳さんは元「フラワーヒルズバンド」のボーカルで、〝ジャズ・イン・高野山〟や、中国・杭州での公演などで活躍。オールディーズソングを収録したCDも発売し、人気を集めた。今はノドをいたわり、母の店を継いでいる。
写真(上、中)はスナック看板シート内の巣をリニューアルするツバメのピーちゃん。写真(下)はスナックに飾られている昨年のピーちゃんの写真。

更新日:2013年5月18日 土曜日 18:20

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