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あぁ清らかな夏の川、家族連れら遊泳楽しむ♡真田幸村ゆかりの九度山・紀伊丹生川~川岸に合歓の木(ねむのき)の花、空には可愛い怪獣ようの白雲♪
和歌山県九度山町の紀の川へ注ぐ紀伊丹生川は、真夏日の6月29日(日)大勢の家族連れや友人グループが遊泳を楽み、今夏初の神々しい遊泳風景を繰りひろげた。
同町は戦国武将・真田幸村が関ケ原の戦いのあと、大阪冬の陣出陣までの14年間、閉居したところで、世界遺産・女人高野別格本山・慈尊院もある。
高野山麓を流れる峡谷・紀伊丹生川は同町で紀の川と合流、太平洋を満たしている。
この日・川岸ではピンク色の合歓の木(ねむのき)の花が満開になり、その眼下では清流がかがやき、川原は色とりどりの日除けテントでいっぱい。家族連れや友人グループらは、清らかに飲食を楽しみ、子どもたちは大人に見守られながら、浮き輪遊びや遊泳に心込めていた。
紀の川・南方の葛城・金剛連峰の空では、まるでゴジラのような雲が幾つも生まれ、太平洋へすすむ。
親御さんらは「ここは鯉のぼりの川渡しも、真田まつりも大好き、子どもたちはきょうの川遊びを心に刻んでいると思います」と話していた。
[夏の川の俳句24句紹介]
夏川に濯ぎて遠き子を思ふ(中村汀女)
夏川を越ゆ双脇に子を垂らし(飯田龍太)
あながちに夏川越しぬ酒の酔(尾崎迷堂)
夏川に架かれる橋に木戸ありぬ(高浜虚子)
夏川の仏かへりといふところ(高野素十)
夏川の昏れて青竹を牛負ひ来(森澄雄)
夏川へ茂吉となり切るまで坐る(奈良文夫)
夏川やどこかで笛を吹いて居る(幸田露伴)
夏川や中流にしてかへり見る(正岡子規)
夏川や城を出て来て馬洗ふ(竹村秋竹)
夏川や砂さだめなき流れ筋(飯田蛇笏)
夏川や釣鐘つんで船の幕(会津八一)
夏川をかちわたり見る磨崖仏(五十嵐播水)
もたれたる手摺の下の夏の川(大谷 孝子)
玉堂の昔の川の夏の音(高澤良一)
夏の河美貌の少年工が佇つ(草間時彦)
夏川へ茂吉となり切るまで坐る(奈良文夫)
夏川や城を出て来て馬洗ふ(竹村秋竹)
夏川や釣鐘つんで船の幕(会津八一)
もたれたる手摺の下の夏の川(大谷 孝子)
夏の河美貌の少年工が佇つ(草間時彦)
夏の河赤き鉄鎖のはし浸る(山口誓子)
夏川に手を突っ込んで上高地(高澤良一)
玉堂の昔の川の夏の音(高澤良一)
▼写真(上、中)は合歓の木の花影の紀伊丹生川の川原に並ぶテントや遊泳を楽しむ子どもたち。写真(下)は紀の川の空に現れた可愛い怪獣のような白雲。