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「梅雨明けありがとう」てるてる坊主にこにこ♡高野山真言宗・生蓮寺(五條市二見)~花蓮(はなはちす)神々しく
花蓮(はなはちす)や「てるてる坊主」で名高い、弘法大師・空海ゆかりの奈良県五條市二見の高野山真言宗・生蓮寺(しょうれんじ)は、「梅雨明け」の6月27日、大勢の参拝・観光客が訪れ、「てるてる坊主」や花蓮に「お天気ありがとう」と手を合わせていた。
同寺は和歌山県橋本市の隣市、JR和歌山線・二見駅近くにある。平安初期に嵯峨天皇の皇后様の安産祈願所として創建され、御本尊は地蔵菩薩。空海が高野山開創時に立ち寄り、本尊胎内に手彫りの小地蔵を安置して「晴天を祈った」との伝承から「晴れ祈願の寺」として名高い。
この日、山門わきや境内全域で、赤や白、ピンクの鉢植えの蓮が瑞々しく開花、つぼみも次々ふくらみ色づいている。
山門や本堂の軒先などでは、全国の尊崇者から奉納された無数の「てるてる坊主」が掲げられ、まばゆい真夏日を浴び、涼風に吹かれながら、ほほえんでいる。
訪れる家族連れや、友人グループは先ず、本堂前で手を合わせ、世界平和・家族安泰を祈り、てるてる坊主を見上げながら「梅雨明け」に感謝。花蓮の神々しさに心和ませていた。
[梅雨明けの俳句23句紹介]
梅雨明の近き山雨に叩かれて(稲畑汀子)
あきらめの腫れしまぶたに梅雨明けし(阿部みどり女)
手花火の子らそちこちに梅雨明けぬ(瀧春一)
木の匂ひ畳のにほひ梅雨明けぬ(朝倉和江)
うしろより忽然と日や梅雨あがる(加藤楸邨)
予報官えいと梅雨明宣言す(高澤良一)
大手術克服したる梅雨明けぬ(伊東宏晃)
庭石に梅雨明けの雷ひびきけり(桂信子)
本当は梅雨明けてゐる我が岬(小野元夫)
梅雨あがるすぐに揃ひしごとき蝶(及川貞)
梅雨上る潮騒陸にたかぶりて(松村蒼石)
梅雨明くる雲の饗宴賑かに(遠藤梧逸)
梅雨明けしならん木々照り草そよぎ(星野立子)
梅雨明けし各々の顔をもたらしぬ(加藤楸邨)
梅雨明の天の川見えそめにけり(加藤楸邨)
梅雨明けの夕空に腹ひかる鳥(鷲谷七菜子)
あるきたる足拭いて梅雨上りけり(長谷川双魚)
梅雨明けのいの一番の朝雀(清水基吉)
梅雨明けの帽新らしき集金婦(浅見さよ)
梅雨明けの水に揺れをり竹の影(村沢夏風)
梅雨明けや麒麟の首は柵をぬき(杉浦静樹)
砂浜に棒ひとつ立て梅雨明けぬ(平井照敏)
老斑のうするる梅雨の明けにけり(石川桂郎)
写真(上)は本堂・軒下に飾られた可愛い「てるてる坊主。」写真(中)はてるてる坊主の飾られた高野山真言宗・生蓮寺の山門。写真(下)はお地蔵さまの前で満開の蓮の花。