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石童丸の母の菩提寺で河津桜も神々しく♡橋本の西光寺・学文路苅萱堂~3月24日は千里御前・没後859年御遠忌(ごおんき)法要、餅まき和菓子まきもあるよ♪
平安時代の親子哀話「石童丸物語」のヒロイン・千里御前(ちさとごぜん)の菩提寺、和歌山県橋本市学文路の西光寺・学文路苅萱堂(さいこうじ・かむろかるかやどう)境内で3月2日、神々しい河津桜や紅椿が咲いて、今にも千里午前が現れそうな叙情を繰りひろげた。
学文路苅萱堂では3月24日、千里御前の没後859年御遠忌(ごおんき)法要が営まれ、コロナ禍対策で断念していた「餅まき和菓子まき」も4年ぶりに実施、多くの家族連れや友人グループを楽しませそう。
「石童丸物語」は、筑紫の国(福岡県)の領主が、苅萱道心(かるかや・どうしん)と称して高野山で修行。道心が出家後、2番目の夫人(側室)・千里が生んだ一子・石童丸が、父と会いたさに、千里と共に高野山をめざす。
女人禁制のため、母を山麓の宿「玉屋(たまや)」に残して道心に会ったが、修行中の道心は父と名乗れず、落胆した石童丸が「玉屋」に戻ると、母は心労のため急逝していた。石童丸は道心の弟子となるが、生涯、父子の名乗りはできなかったという哀話である。
千里御前の没後859年御遠忌(ごおんき)法要は3月24日午後2時から苅萱堂で営まれ、田野賢朗(たの・けんろう)住職が読経、畑野富雄(はたの・とみお)檀家総代ら檀信徒約20人が千里御前の冥福を祈願。お堂の軒下からは境内の人々に「餅まき和菓子まき」が行われる。
写真(上、中)は学文路苅萱堂の境内の河津桜の若木(高さ1㍍余り)に咲いたピンク色の小花。写真(下)は苅萱堂での「餅まき和菓子まき」に大喜びの家族連れら=2019年3月に撮影保存。
更新日:2024年3月2日 土曜日 16:23