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花園の御田舞(国重要無形民俗文化財)5年ふり奉納♡かつらぎ町花園の遍照寺~「日本農業の心意気すてき♪」と参拝・観光客
五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈り、稲作行程を舞踊表現する古典芸能「花園の御田舞(おんだまい)」(国の重要無形民俗文化財)が2月11日、和歌山県かつらぎ町花園梁瀬の遍照寺で開かれ、大勢の参拝・観光客の心を和ませた。
「花園の御田舞」は平安時代中期から続く伝統行事で、2年に1度行われてきたが、新型コロナ禍の影響で5年ぶり奉納となった。
羽織袴(はおりはかま)姿の囃(はや)し方約10人が着座する本堂に、黒い羽織に烏帽子(えぼし)、白い袴(はかま)の若者3人が、木製の鍬(くわ)を持って登場。小太鼓や叩き棒、古風な囃(はや)しに合わせて、春の田作りからモミまき、田植え、秋の籾(もみ)すりまで、
日本農業の奥ゆかしさを演舞。
農作業の休憩時間には、美しい着物姿の少女が、美味しい食べもの、飲みものを運び差し出すやさしさを演じると、家族連れや若者たちは「日本農業の心意気が伝わってくる」と感激。
主催する花園郷土古典芸能保存会の浦中隆男(うらなか・たかお)会長は「高齢化の中で大変ですが、皆様と共にできる限り継承したい」と話していた。
写真は「花園の御田舞」の奉納風景。
更新日:2024年2月11日 日曜日 20:35