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高野山麓・橋本の冬空に巨大な球形の宿り木♡遥か南には世界遺産・高野山そびえる。あたりの柿畑はやさしい残し柿いっぱい~野鳥の歓喜のさえずりあふれる
和歌山県橋本市高野口町の「かご池」のほとりで、穏やかに晴れた12月15日、ケヤキ(欅)の巨樹に、超でっかい宿り木(やどりぎ)が、5、6個も寄生、珍しい師走風景を繰りひろげた。
宿り木とは、樹木の上部に鳥の巣のような球形に寄生する植物。かご池のほとりの宿り木は、滅多に見られない直径約2㍍もの大きさで、梢(こずえ)付近の枝々に5。6個も寄生。まるで怪鳥の巣ではないかと錯覚しそうな形状である。
遥か南では高野山とその連峰が霞んでいる。
付近の柿畑の残し柿はおいしそうに色づいていて、野鳥が大喜びで飛び交う。
この宿り木を見上げた80代の高齢者は「ソフトボール程度の宿り木は知っているが、こんなにでっかいのは初めて。しかもこの半年で個数も2倍に増えている。自然はすごい」と話していた。
宿り木は「永遠の命の象徴」とされ、その花言葉は「忍耐」「困難に打ち勝つ」で、迎春近づく師走の有り難い風景である。
写真(上、中)は橋本市のかご池付近の巨樹の梢付近に寄生した巨大な宿り木。写真(下)はその高台から眺めた世界遺産・高野山の風景。
更新日:2023年12月15日 金曜日 18:41