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山茶花と山河もまちも細雪♡高野山麓・橋本「三寒四温」へ刻々と~

和歌山県橋本・伊都地方は2月中旬、晴れたり曇ったり、山茶花(さざんか)はこの季節にふさわしい姿を見せ、15日には無数の細雪(ささめゆき)が舞って、山河もまちも素敵な動画風景を繰りひろげた。

橋本市北馬場の橋本運動公園では、沢山の山茶花が咲き誇り、木陰はピンクの花びらのジュータン。近くの通路では、若者たちが白息を吐きながら駈け足をしたり、愛犬を連れて散策したり。大都会ではなかなか見られない、楽しいひとときを過ごした。

奈良時代の中将姫ゆかりの同市恋野の中将が森近くの高台では、空は青いが、いきなり周囲が霞んできたかと思うと、冷たい細雪がつぎつぎ目鼻口にとまる。遥か北に連なる葛城・金剛連峰もあっという間に細雪の雪雲におおわれてきた。

近くの駐車場にマイカーを止めて、昼食を楽しんでいた若者たちは、「これから3日寒かったら、4日暖かくなるんやね」とにこにこ。刻々と迫る日本の「三寒四温」の自然を喜んでいた。

[季語・細雪の俳句6句紹介]

ふり出してささめ雪また牡丹雪(森澄雄)

やや酔ひて子の部屋を訪ふ細雪(鈴木鷹夫)

細雪妻に言葉を待たれをり(石田波郷)

細雪身に添ひ齢加へけり(岡本眸)

細雪愛ふかければ歩をあはす(佐野まもる)

細雪客は蒲焼好みけり(村山故郷)

写真(上、下)は橋本運動公園で咲いた美しい山茶花。写真(中)は細雪の吹雪におおわれる葛城・金剛連峰。


更新日:2023年2月16日 木曜日 15:36

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