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高野山・大門、濃霧の世界♡仁王像の眼ぎょろり
台風14号が和歌山県有田市付近を通過した9月18日、弘法大師・空海開祖の高野山や橋本・伊都地方は、予想外に風雨が弱くて、人々をほっとさせた。
台風一過の橋本・伊都地方は、青空が見えたが、標高約850メートルの高野山は、逆に濃霧につつまれ、大門の仁王像の眼がひときわ輝き、参拝者を夢の世界へ誘(いざな)っていた。
この日午後2時半頃の高野町高野山の気温は21度と涼しく、高野山真言宗総本山・金剛峯寺も壇上伽藍も明るい風景が戻った。
ところが、朱色の高野山・大門では、すさまじい濃霧が南の崖を吹き上げてきて、すべてを覆い尽す。訪れた家族連れらは、霧の中から現れる、阿吽(あうん)の仁王像の眼の輝きにどっきり。
境内の隅では、お遍路3人が深々とひざまずき、腹の底からお経を唱えて、家族安泰、疫病退散を祈っていた。
中秋の名月、秋彼岸は近い。
中秋の名月は同21日(未明〜明け方)。秋の彼岸入りは9月20日(月・祝)、中日は同23日(木・祝)、彼岸明けは同26日(日)である。
写真(上)は濃霧にかすむ高野山・大門。写真(中)は眼輝く大門の仁王様。写真(下)は濃霧の大門を訪れた家族連れ=その向こうは祈り続けるお遍路さんたち。
更新日:2021年9月19日 日曜日 00:00