ニュース & 話題

未草、梅雨にしっとり♡橋本の中将が森・姿見池

奈良時代の女性史ヒロイン・中将姫ゆかりの、和歌山県橋本市恋野の中将が森・姿見池(すがたみいけ)で6月4日、早くも未草(ひつじぐさ)が開花、しっとりと梅雨に濡れていた。
中将が森は、中将姫が観音菩薩像を祀り、亡き母をしのんだという旧跡。姿見池(約50平方メートル)はその境内隅にあり、中将姫が自らの姿を映したとされる、いわゆる鏡池である。
未草はスイレン科スイレン属の多年生。この日、梅雨空の下、約10輪が咲いて、雨が大降りになると、花は余計に白くかがやき、大きな葉は雨音を立てていた。
中将姫は天平19年(747)、従一位右大臣の朝臣・藤原豊成と品沢親王の息女・紫の前の間に出生。幼い頃に母と死別し、父は後妻を迎えた。
若い中将姫は英知に富み、容姿端麗(ようしたんれい)で、これをねたむ義母の殺害計画から逃れて、2年余り、恋野の里に隠れ住んだと伝わる。
ここ中将が森は、名高い「恋し野 あじさい園」のすぐ近く。地元の人たちは「紫陽花も未草も、これからが見頃です。どうぞお立ち寄りください」と言っている。
写真(上、中)は美しく咲いた中将が森・姿見池の未草の花。写真(下)は中将姫ゆかりの姿見池。


更新日:2021年6月5日 土曜日 00:00

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事