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大銀杏に新しめ縄♡細川の祇園さん〜幟旗も風に鳴る

病気除けの神様としても尊崇される素戔鳴命(すさのおのみこと)を祀る、和歌山県高野町細川の八坂神社は12月28日、新しいしめ縄や幟旗などの迎春準備が整い、年の瀬の神々(こうごう)しさを呈している。
同神社の本殿や拝殿は、木造檜皮葺(ひわだぶき)で、谷川と森の間にどっしりと建つ。
弘法大師・空海が修行中の弘仁年間(810〜823)に疫病が蔓延。その病気除け、農耕、歌詠みの神と崇敬される素戔鳴命を祀ったという。
例年2月3日の星祭、8月16日の傘鉾(かさほこ)祭、10月15日の秋祭は名高く、「細川の祇園さん」と親しまれている。
この日、境内の大銀杏(高さ約20メートル、直径約1・5メートル)の幹に、大相撲・力士の腕程もある大しめ縄が力強く巻かれ、数本の紙垂(しで)で飾られている。
大鳥居から拝殿に向かう参道沿いでは、赤地に「奉納 初詣」「紀州伊都 福めぐり」、紺地に「八坂神社」などと白字で染め抜いた幟旗が、冷たい風にはためいていた。
ここは南海高野線・紀伊細川駅を下車、その高台のすぐ眼下にあり、歴史的な御社の佇まいがひしひし。新年は高野山の参拝・観光客も立ち寄り、疫病退散を祈ることになりそう。
写真(上)は真っ赤な実南天の向こうに立つ大銀杏=左は八坂神社・拝殿。写真(中)は大銀杏を飾る大しめ縄。写真(下)は八坂神社の全景。


更新日:2020年12月29日 火曜日 00:00

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