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冬椿、俳句も素敵♡学文路苅萱堂〜石童丸偲びつつ
平安時代の親子の哀話「石童丸物語」ゆかりの学文路苅萱堂(かむろ・かるかやどう=和歌山県橋本市学文路)の庭園で、今、薄紅色の椿が咲いていて、参拝・観光客の心を和ませている。
平安末期、石童丸と母・千里御前が、高野山に出家した父・苅萱道心を慕って、高野山麓を訪れた親子哀話があり、学文路苅萱堂は、その千里御前の墓碑が建つ菩提寺である。
前庭には同市高野口町の俳人・故・吉川木城=よしかわ・ぼくじょう)さんの「冬垣に人懐かしき椿かな」と刻まれた句碑が建ち、まさに今、その脇や近くで麗しい冬椿が開花、やわらかな日差しを浴びている。
葉陰には沢山の蕾が生まれつつあり、見頃はこれから長く続きそう。
学文路苅萱堂は、昔の高野山・参詣道の入口付近の高台で、紀の川やその流域のまち、葛城山系の尾根が一望できる。
参拝・観光客は、石童丸を偲びながら、ここで一句ひねって、スマホ撮影を楽しむことになりそう。
写真(上)は学文路苅萱堂の薄紅色の冬椿。写真(中)は故・吉川木城さんの句碑。写真(下)は学文路苅萱堂の裏山の冬椿。
更新日:2020年12月12日 土曜日 00:00