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大仏造立・コロナ収束を!橋本で勧進キャラバン法要

新型コロナ禍の収束と人々の活力を願って、令和の「大仏造立(だいぶつ・ぞうりゅう)」を目指す「勧進キャラバン法要イベント」が、10月7日、和歌山県橋本市東家の元・橋本小学校の広場で開かれた。
この「大仏造立」の勧進は、北海道札幌市の芸術家で曹洞宗の僧侶・風間天心(かざま・てんしん)さん(41)らが発案して3月頃、仲間とともに活動を始めた。
新しい大仏(高さ約10メートル)の体内には、国民の願いを集めた小さな仏像を納めて、未来永劫(えいごう)「疫病退散」を祈るという。
この日、メタセコイヤの巨木の陰で、軽トラの荷台に小さな貼りぼての仏像(高さ約80センチ)を飾り、その前の祭壇には柿と餅、花を供えた。
風間さんと、橋本市神野々の光三宝荒神(ひかりさんぽうこうじん)社の菅原成典(すがわら・せいてん)管主ら高野山真言宗の僧侶8人がホラ貝を吹きながら登場した。
僧侶らは、護摩壇(ごまだん)を囲む聖域で、般若心経を唱え、護摩を焚き、集まった橋本こども園の園児約70人や、地元の檀信徒ら20数人は、飾られた仏像に「コロナ収束」「家内安全」を願って書いた紙を貼りつけた。
その仏像内には、風間さん手彫りの仏像(勧進菩薩)が収納されている。法要イベントは24カ所目で、県内では初めて。今後も全国各地で、祈りの貼り紙を続けた後、令和3年(2021)中に大仏造立を実現させ、その体内にこの小さな仏像を納める。
菅原管主は「風間さんは芸術仲間なので、橋本でも法要イベントが実現できました」と述べ、風間さんは「新型コロナ禍の中、この大仏造立により、人々のストレス解消につながればうれしいです」と話していた。
大仏造立の資金はインターネット上のクラウドファンディングで集めることになる。
写真(上)は仏像の体に願い事を書いた紙を貼りつける園児たち。写真(中)は護摩壇で護摩木を焚いて皆の幸せを祈る僧侶。写真(下)は初めての法要イベントを眺める橋本こども園の園児たち。


更新日:2020年10月8日 木曜日 00:00

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