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蕎麦の花そよぐ♡お照、終焉の地〜観光客の心和む

霊場・高野山・奥の院の「お照の一灯(おてるのいっとう)」で名高いお照の終焉の地、和歌山県かつらぎ町天野の畑で、真っ白な蕎麦(そば)の花が満開となり、参拝・観光客の心を和ませている。
「お照の一灯」とは、弘法大師・空海が入定(にゅうじょう)する奥の院・御廟(ごびょう)の拝殿・灯籠堂(とうろうどう)で、約1000年間にわたり灯り続けているという灯明のこと。
少女・お照が養父母の菩提(ぼだい)を弔うため、自らの黒髪を売って一つの燈籠を献上。これに対し、ある長者(ちょうじゃ)は万灯(沢山の燈籠)を納めて、貧しいお照を見下げた。
ところが長者の燈籠は、突然起きた強風に煽られて、全部消えたのに対し、お照の一灯は堂々と灯り続けたため、長者は自分の拙さに気づき、頭を下げたと伝わる。
世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社のある天野は、お照の暮らした終焉(しゅうえん)の地で、近くの、小高い森の中に「お照のお墓」があり、その入口付近の畑では、蕎麦の花がまるで〝天の供花〟のように、涼風にそよいでいる。
参拝・観光客は、先ず、丹生都比売神社で疫病退散、「お照のお墓」で冥福を祈り、白いジュウタンのような蕎麦の花畑を見渡して心和ませる。
お照の人生に詳しい防野宗和(ぼうの・そうわ)さん発信の「のほとけの散歩道」(HP)によると、防野さんは「お照のオペラ脚本」を製作。予定していた創作オペラ「お照の一灯」公演は、新型コロナウイルス感染防止のため、令和4年(2022)3月6日開催に延期したと紹介している。
写真(上、下)は「お照のお墓」近くの畑で満開の蕎麦の花。写真(中)は蕎麦畑から森の中へ約60メートル入った「お照のお墓」。


更新日:2020年7月3日 金曜日 00:00

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