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松の三つ葉拾った!高野山・三鈷の松〜親子で大喜び

弘法大師・空海が開いた和歌山県高野町の高野山真言宗総本山・金剛峯寺。その壇上伽藍(だんじょうがらん)に立つ、空海ゆかりの「三鈷(さんこ)の松」が、拝観再開後の参拝・観光客の心を和ませている。
金剛峯寺によると弘法大師・空海は、中国(唐)で恵果(けいか)阿闍梨(あじゃり)から、密教の奥義を伝授。「密教道場を開きたい」一心で、授かった仏具・三鈷杵(さんこしょ)を東の空に投げた。
帰国後、丹生都比売(にうつひめ)神社の狩場明神(かりばみょうじん)の犬2匹の案内で、三鈷杵が高野山の松が枝に掛かっているのを発見、開創に至ったと伝えられている。
壇上伽藍・御供所によると、「三鈷の松」は昔から壇上伽藍にあったが、今の松(樹高約15メ―トル)は、中国原産の白松(はくしょう)で、約200年前に植栽したらしい。今ではその松陰に落ちた針葉3本の「三つ葉」を拾うと、「四つ葉のクローバー」と同じく、「幸せになれる」という民間信仰が生まれている。
壇上伽藍は、拝観再開後初の日曜日の5月24日、かつての2割前後の人影だったが、三鈷の松の周辺では、ある程度の人盛りとなった。
普段、松の三つ葉などは、滅多に発見できないが、この日、家族連れ4人が見事、三つ葉にめぐり会い、拾い上げた。お母さんが「大切な御守にしたい」と言うと、子供たちも、満面笑みを浮かべていた。
写真(上)は発見した三つ葉の松葉を披露するお母さんと子供たち。写真(中)は三鈷の松の根元の風景=三つ葉は滅多に見つからない。写真(下)は三鈷の松の風景。


更新日:2020年5月26日 火曜日 00:00

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