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ひな飾りひな寿司に心和む♡橋本の特養施設お年寄り

桃の節句の3月3日、和歌山県橋本市隅田町の県内最大級の特別養護老人ホーム「ひかり苑・天佳苑」のお年寄りらは、1階ロビーのひな飾りの観覧や、ひな寿司(ずし)の昼食などを楽しんだ。同施設では、新型肺炎防止のため、入所者への「面会制限」を実施中で、天佳苑の堀畑佳久(ほりはた・よしひさ)施設長は「とても厳しい時ですが、皆様に〝ひな祭り〟を喜んでもらえてよかった」と話している。
ここは入所者計約200人、デイサービス利用者約30人の大規模施設。例えば「天佳苑」の1階ロビーでは、7段飾りのひな壇を設け、最上段では、男びな・女びな、次の壇は3人官女、その下段では5人囃子(ばやし)が、それぞれ微笑み、ぼんぼりがほんのり灯る。
お年寄りらは車椅子などで訪れ、介護士らの説明を聴きながら、昔懐かしい思いで観覧。昼食では錦糸卵(きんしたまご)やエビなどの入った「ひな寿司」とじゃが芋のそぼろ煮、菜の花入りの赤出汁(あかだし)を味わい、春の優雅なひとときを過ごした。
このひな飾りは、同施設のケアマネージャー・田中郁子(たなか・いくこ)さんが子供の頃、有田市の両親が自宅に飾ってくれて、3姉妹で眺めてきた思い出の逸品。田中さんは「皆様に喜んでほしい」と考え、両親が5年前に運んでくれたという。
ひな飾りは4月末まで展示。玄関上り口には、アルコール消毒液とマスクを置き、家族友人らの面会を制限している。
堀畑施設長は「こどもの日や七夕など、季節の節目には飾りつけをして、皆様にご覧いただきます。今回は新型コロナウイルス防止により、ご家族や友人とも会えない状況。せめて、ひな飾りで心を和ませていただきたい」と話していた。
写真(上)は天佳苑1階ロビーに飾られた雛飾り。写真(中)は桃の節句の美味しい昼食の雛寿司」と菜の花入り赤出汁、じゃが芋のそぼろ煮。写真(下)はひな飾りの男びな・女びななどのクローズアップ。


更新日:2020年3月4日 水曜日 00:00

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