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手洗い喚起&救急車内で検査!橋本・新型コロナ対策
新型コロナウイルス感染症の拡大を防ごうと、和歌山県橋本市は2月17日から、市役所や同市保健福祉センターの各玄関にもアルコール消毒液を配備、来訪者に「手指消毒」を訴えた。また、橋本市民病院では、発熱呼吸症状のある来院患者に対し、玄関で入館規制するとともに、同病院・救急入口付近に止めた救急車内で、検査処置する体制をとった。
すでに同市では、早期段階から「手洗い、マスク着用」の啓発チラシを市内全域に回覧して、感染予防の注意を喚起。市役所の全トイレにアルコール消毒液を置いて、「手洗い」や「咳エチケット」(正しいマスクの着用)方法を掲示、協力を呼びかけてきた。
今回は市役所玄関と保健福祉センター玄関にもアルコール消毒液を配備し、「手指消毒」や「マスク着用の仕方」を掲示、係員が説明に当たった。
一方、橋本市民病院の玄関近くの救急入口付近では、同病院の患者搬送用の救急車1台が待機。玄関には「STOP」と記した手のひらのイラスト入りで、「発熱、咳などの呼吸症状、倦怠感のある方の入館規制」と表示。そこに「発熱呼吸症状のある患者さんは、病院に入る前に必ず電話をしてください」(専用電話=0736・37・1200)と書いて呼びかけた。
同病院では、発熱呼吸症状のある患者から電話を受けると、その患者には自分の車で救急入口付近の駐車場で待機してもらい、職員が車まで歩いて行き、救急車内で検査処置を行う。仮に陽性を確認すれば、病院へ搬送して手当てすることになる。
同市では万が一、県内で新型コロナウイルスが大量発生した場合は、同病院の病棟活用の必要性も生じる。その際は1つの病棟を充てて、多数の入院患者への感染防止を図りたい考えだが、その具体策や実施などについては検討中としている。
同市では国や県の方針に伴い、スピイーディーに対応しているが今後、国や県の方針変更次第で、アルコール消毒液の配備や、症状のある患者の入館規制・変更などもあるとしている。
写真(上)はアルコール消毒液で手指を綺麗にする来館者たち。写真(中)は配備されたアルコール消毒液=いずれも橋本市保健福祉センター玄関で。写真(下)は発熱呼吸症状のある患者の検査処置をする救急車=橋本市民病院・救急入口付近で。