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新恋野橋にチョーク画♪ねずみや虹~児童ら思い出に
和歌山県橋本市の紀の川で今年3月に完成・開通する県道・山内~恋野線の「新恋野橋」(仮称)で1月10日、コンクリート床版(しょうばん)にチョーク画を描く「お絵かき大会」が開かれ、地元の市立恋野小学校の全児童47人が、令和初春の日差しの中、大切な思い出づくりを実践した。
1代目の恋野橋は昭和27年(1952)に建設されたが、翌年の紀州大水害で流失。翌29年度に2代目の恋野橋を架橋、長らく利用して昨年、大きな変状により撤去した。
今の「新恋野橋」は、長さ約173・7メートル、車道幅上下計6・5メートル(拡幅計2メートル)、歩道幅2・5メートル(同0・5メートル)。平成28年(2016)に着工、ほとんど完成している。
この日の「お絵かき大会」は、橋梁上部を施工中の株式会社・駒井ハルテックが主催。恋野小学校の1、2年生、3、4年生、5、6年生の児童が3班に分かれて橋梁上に集まった。
先ず、伊都振興局建設部の担当者から、恋野橋の歴史とともに「将来、この橋を渡って隅田中学校へ通学し、大人になったら、車で往来することになりますよ」と説明。施工業者からは「この新しい橋は鉄とコンクリートでできており、橋全体の重さは、象の体重で言うと、600頭分にあたります。とても頑丈です」と教わった。
この後、児童らは6色のチョークを使って、今年の干支の「子(ね)=ねずみ」や、まぶしい太陽、きれいな虹を描いたり、「おめでとう」「2020 オリンピック」などの文字と自分の名前を書いたり。橋上の楽しいひとときを過ごした。
小嶋敏裕(こじま・としひろ)校長は脚立(きゃたつ)の上から写真撮影し、業者はドローンを飛ばして動画撮影すると、児童らは力作を前にハイポーズと笑顔を見せて、最後に「ありがとうございました」「いい思い出ができました」と丁寧にお礼を述べていた。
この「お絵かき大会」のチョーク画は、やがてアスファルト舗装され、再び見ることはできないが、児嶋校長は「きょうの活動は、写真や動画で、ちゃんと残ります。子供たちは、ふる里での貴重な体験になりました」と喜んでいた。
写真(上)はねずみのチョーク画を描く男子児童。写真(中)は作品を前にハイポーズと笑顔を見せる女子児童。写真(下)は「お絵かき大会」が開かれた間もなく完成・開通する新恋野橋。