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冬すすき、風に吹かれ♪橋本・伊都~年の瀬しみじみ

山河の美しい和歌山県橋本・伊都地方で今、無数の冬すすきの群れが寒風に吹かれ、とても大都会では見られない、年の瀬の風情を漂わせている。
高野山中興の客僧・木喰応其(もくじきおうご)上人が架橋したことで地名となった「橋本」の紀の川では、真っ白いすすきの群れが、寒風の中でさわさわと音を立て、その背景から戦国武将・真田幸村が閉居した九度山の雨引山が迫ってくる。
紀伊山地の尾根伝いを走る高野龍神スカイラインでは、弘法大師・空海の開いた高野山が、完全に乾いた冬紅葉におおわれ、沿道の山斜面では時折、枯すすきの群生が波立ってくる。
JR・南海橋本駅から約10㌔南西の小盆地・高野町富貴地区では、刈り取った沢山のすすきを〝とんがり帽子状〟に束ねて天日干し。丹生都比売(にうつひめ)神社のある天野盆地でも、霜降を浴びたようなすすきが冬日差しに輝いている。
日本は世界の最短詩である「俳句」を詠んでいる国。多くの人々が「すでに絶好の紅葉シーズンは終わった」などと、その最盛期だけを讃える中、俳人たちはたとえ最盛期を過ぎても、「冬紅葉」とか「冬すすき」などと、季節のうつろいを心地よくとらえている。
橋本・伊都地方で頑張る人々。東京や大阪などの都市部から帰省する若者たち。ふる里の冬すすきを眺めながら、改めて新春を迎えるのも、しみじみと楽しいことである。
写真(上)は紀の川右岸の冬薄=背後は九度山の雨引山。写真(中)は冬薄のクローズアップ。写真(下)は薄の天日干し風景=高野町富貴で。

更新日:2019年12月30日 月曜日 00:00

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